眼は脳の一部

人間は情報収集の80〜90%を視覚に頼っています。「見る」とは人間にとってどんなシステム・能力なのでしょうか?

人間の脳は、なぜ大きい?

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どうしてあなたは「見る」ことができるのでしょうか?また「どう見ている」のでしょうか?
人間は眼だけで「見る」ことはできません。眼が感知するのは単なる「光」でしかなく、その光のさまざまな情報を脳で画像処理して、はじめて「見た」ことになります。眼の中のフィルム役・網膜は脳の一部が体の外に突き出してきた神経と言われています。

視覚・聴覚・味覚・嗅覚・触覚の5つの感覚の中で、人間は主に視覚から情報を得ており、その割合は約80〜90%にもなります!しかも、例えばパソコンで情報(データ)の細かい物、つまり画像を扱うと、とても容量をくいます。それと同様に、データとして「重い」画像処理を多く行っているため、人間は脳が大きいとも言われています。

近視は現代人の証?

そもそも人間の眼は、遠くを見るように作られていました。まだ、主に狩猟をして生きていた頃、大切だったのは、遠くにいる獲物や近づく敵を早く知ることでした。人間は、まず遠くを見まわし、必要な時に近くを見ていました。
しかし現代では、遠くを見ることはほとんどなく、特にテレビ・パソコンなどの普及により、近くばかりを見る仕事が激増。ならば近視になるのは現代病なのでしょうか。いやむしろ、近くを見ることが多く必要な現代社会に適応した眼なのだとも言えます。

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眼は水晶体というレンズの厚さを、これを支える毛様体で変えることによってピントをあわせています。毛様体筋が緊張すると、毛様体小帯が緩みます。すると水晶体は自らの弾力で膨らみ、レンズが厚くなり、近くの物に焦点をあわせられます。
しかし、遠くを見るために毛様体筋が積極的に「ゆるみ」レンズが積極的に薄くなることはなく、毛様体筋の動きは「緊張する」という一方方向しかありません。ピントあわせの構造も、狩猟時代の、まずは遠くを苦もなく見てから、緊張して近くを見る生活に合うようにできているのです。
しかし現代では近くばかり見るため、眼はレンズを厚くしようと、毛様体筋は緊張の連続!これが続くと、今度は緊張を解こうと思ってもできなくなる=近視となります。

メガネをかけると度数が進む?

よく、眼鏡をかけると度が進むから良くないと言う人がいます。しかし、これは大変あやまった「常識」です。きちんと調整した眼鏡・コンタクトを正しくかけていれば、度が進むということはありません。進むとすれば、眼鏡が正しくあっていないか、近視の進む理由がその後も続いているから。むしろ、かけないことによる害の方が大きく、視力を失うという深刻な事態にもなりかねません。それを防ぐには、まず視力と度数の正体を知りましょう。

  • ●視力とは?
    網膜にうつった光を視神経で脳に伝達し「見える」ためのチカラ。見るための眼の能力のこと。
  • ●度数とは?
    正確に網膜に届くよう、光を屈折させるために必要なレンズのチカラ。レンズのパワーのこと。

つまり視力とは、視神経の伝達能力のこと。いつもぼんやり見えない・見ない状態でいると、この伝達能力は鍛えられることもなく衰えていき、視力は低下してしまい、ついには眼鏡の度数・パワーをいくら上げても見えなくなります。まだ近視もゆるく、近くの物ならハッキリ見える場合は、本を読む時など、眼鏡をはずしても良いのですが、それ以外は眼鏡をかけ、視力を鍛え・維持しましょう

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