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放射能と健康

食品を摂取することのリスクと安全性の基準

放射能の食品への影響について、(1)安全性を検討している「食品安全委員会」、(2)食品放射能の測定方法などを紹介している厚労省の「食品中の放射性物質の検査について」を紹介する。

議論が白熱する食品の健康への影響 〜食品安全委員会の見解について〜

食品安全委員会は、2011年7月26日に第9回のワーキンググループ会合を行い「放射性物質の食品健康影響の評価状況について」の検討を行った。食品の健康影響評価について科学的・中立的立場から議論し、政府や各省庁に対する提言をまとめる同委員会には、8月27日までの約1ヵ月に3,300件を超える非常に多数のパブリックコメント(広く国民から公募された意見)が寄せられ、政府・省庁に対する最終的な評価をまとめる段階に入っている。本サイトではその動向を追うことができる。

また、食品の放射線に対する影響に関して、同ページ内の「放射性物質を含む食品による健康影響に関するQ&A」[PDF]が、一般向けにわかりやすくまとめられているので、食品からの放射能の影響が気になる方はぜひ参照してみて欲しい。

【11月7日追記】
2011年10月27日、食品安全委員会は「食品摂取による年間の内部被ばくの上限を生涯100ミリシーベルト」とした評価書をまとめ厚労省に通知した。これを受け厚労省は、現行の年間5ミリを年間1ミリシーベルトまで引き下げた新基準値の策定に入った。新基準値は2012年4月以降に出荷される食品に適用される予定だ。

食品安全委員会での放射能の健康影響評価の要旨
・国内外の放射線影響に関する非常に多くの文献(3,300文献、総ページ数約3万ページ)にあたった。
・通常の一般生活において受ける放射線量を除いた生涯における追加の累積線量として、おおよそ100mSV以上と判断した。
食品安全委員会が行うのは(中略)あくまで食品のみからの追加的な被ばくを受けたことが前提。
・収集された文献に内部被ばくのデータが極めて少なく(中略)外部被ばくも含まれた現実の疫学データを用いることにした。
「食品に関して年間 何mSVまでは安全」といった明確な線を引いたものになっていないが、(中略)可能な限りの知見を誠実に示したものと理解して欲しい。
・リスク管理機関において適切な管理措置がとられることを期待する。

(「食品安全委員会委員長からのメッセージ」より抜粋)
(2011/10/03)

食品の放射能検査とはどのようなもの?

厚生労働省による「食品中の放射性物質の検査について」のWEBサイトは下記のような情報について詳細が掲載されている。(1)食品衛生法上の暫定規制値について、(2)専門の委員会からの所見、(3)食品に関する出荷制限および摂取制限について、などだ。

このサイトではさらに、「緊急時における食品の放射能測定マニュアル」を公開し、検査作業者が注意すべき項目などがまとめられている。放射能の測定とはどのように行われるものなのだろうか。

下記の抜粋「食品中の放射能の分析方法」を参照して欲しい。正確な放射能の測定には、検査対象となる試料や測定機器の取り扱いに専門的な知識が必要であることがうかがえる。

食品中の放射能の分析方法
・本マニュアルでは、(中略)(2)摂取における安全性評価の基礎としての放射能に関する測定について明確に示した。
放射性セシウムなどのガンマ線放出核種の測定には、通常ガンマ線エネルギー分解能の優れたゲルマニウム半導体検出器(中略)が有効である。
試料は、あらかじめハサミ、カッター、包丁等で細切りし、(中略)2Lポリエチレン瓶、2Lマリネリ容器、0.5〜1L程度のタッパー容器(中略)などに入れて測定
・測定試料を検出器(中略)に載せ、約2,000秒間(約33分程度)測定する。
・原則として1週間ごとに検出器に何も載せず、2日以上測定し、バックグラウンドとする。

(「緊急時における食品の放射能測定マニュアル」より抜粋)
(2011/10/03)

(2011年10月03日作成)


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