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感染症が関係するがんについて

胃がんを招くピロリ菌の感染

がんといえば、食生活や喫煙、多量の飲酒、運動不足のような生活習慣が原因となることが知られています。そして、割合としては少ないものの、遺伝的にがんになりやすいという場合もあります。しかし、感染症が関係しているがんがあることはあまり知られていないのではないでしょうか。

たとえば、胃がんもそのひとつです。ピロリ菌の感染により慢性胃炎となり、それが胃がんに発展することがあります。世界保健機関(WHO)の外部組織である国際がん研究機関(IARC)は、2014年9月に「胃がんの80%はヘリコバクター・ピロリが原因」だと発表しています。

ウイルス性肝炎から肝臓がんに

国立がん研究センターによれば、がん全体に対するウイルスや細菌、寄生虫の持続感染を原因とするがんの割合は、発展途上国よりも先進国のほうが少ないものの、日本は先進国の中では高めだとしています。特に多いのは前述のピロリ菌の感染が原因の胃がんと、肝炎ウイルス感染による肝臓がんとされています。

B型肝炎ウイルス(HBV)や、C型肝炎ウイルス(HCV)に感染すると、慢性肝炎になることがあります。肝炎ウイルスが体内に入ると肝細胞に寄生して増殖、免疫系はウイルスに感染した肝細胞を異物と考え、肝細胞ごと破壊していきます。その結果、高熱、吐き気、倦怠感などの症状が起きます。風邪と症状が似ているので、肝炎だと気づかないことも少なくないようです。症状が6ヵ月以上続くと「慢性肝炎」と診断されます。肝細胞の破壊と再生が繰り返されるので、肝臓の線維化が起き、肝臓がんになりやすい状態になってしまいます。

肝炎ウイルスは、輸血や血液製剤などの医療行為、注射の打ち回しなどの行為が主な感染ルートになります。なかでもB型肝炎ウイルスは、性行為や母子感染が原因になることもあります。母親がB型肝炎ウイルスに感染していると、出産時に血液感染のリスクが高くなります。ただ、現在では感染防止対策が徹底されているため、医療現場での新たな感染はほとんど起きていません。

性交渉から子宮頸がんに

性交渉で感染するウイルスが原因となるがんもあります。性交渉によるヒトパピローマウイルス(HPV)の感染は子宮頸がんの原因になります。ただ、このHPVの感染は珍しいものではなく、症状が出ないうちに体外に排出されることが多いと考えられ、HPVにも多数の種類があり、その一部が子宮頸がんの原因となります。

多くのがんが高齢であるほど発症率が高まるのに対し、このがんは性的活動が盛んな若い世代に多いのが特徴です。このHPV感染の予防には、性交時のコンドーム使用が有効で、不特定の人との性交渉がその感染のリスクを上昇させるという認識も必要です。

感染症関連のがんにも生活習慣が関わっていることも

ただ、多くの場合、細菌やウイルスなどの感染から、すぐにがんになってしまう訳ではありません。がん発症に至るまでには生活習慣が関わっていることも多いようです。たとえば、上記で挙げた何らかの持続感染による胃がんや肝臓がん、子宮頸がんのこれら全てで喫煙が発症リスクとなっています。

そのほか、予防には食生活や多量の飲酒をしないこと、運動やストレスも重要で、定期的な検査も必要となります。たとえば、B型慢性肝炎、C型慢性肝炎の人は、自分が肝臓がんになりやすい状態にあるという認識が必要になり、定期的な検診で肝臓の状態を確認する必要があります。

慢性胃炎でも同様で、慢性胃炎の人や、上腹部不快感、膨満感、食欲不振などがある人は積極的に検査を受けて胃の状態を知っておけば、胃がんの予防や、がんがあっても早い段階で発見することができるでしょう。ピロリ菌検査と除菌も有効です。そして、HPV感染による子宮頸がん予防には2年に1度の検診が推奨されています。

定期的な検診で早期発見・早期治療

細菌やウイルスなどの感染ががんの原因となっていることは珍しくありません。これらのがんの場合も、早期発見ができれば命の危険も少なくなりますし、早期に治療を開始できれば、その選択肢も多くなります。そのためにも、生活習慣の見直しとともに、定期的な検診が必要となります。

更新日:2016年8月15日

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