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女性は男性の2倍うつ病にかかりやすい!?

うつ病のかかりやすさの違いを生むのは、女性ホルモンの変動とストレス

うつ病は性別を問わずかかる病気ですが、世界的に女性のほうが男性より2倍かかりやすく、女性は5人に1人が一生のうちで一度はうつ病になると言われています。厚生労働省の患者調査(2014年)によると、うつ病を含む気分障害の国内の患者約110万人のうち、男性が約40万人なのに対して女性は約70万人。女性のほうが医療機関で受診する機会が多く、またうつ病と症状が重なる不定愁訴が多くみられるためうつ病が発見されやすいという一面は、たしかにあります。しかしそれを考慮に入れても、男女で差があるのは明らかです。

女性が男性よりうつ病にかかりやすいのは、エストロゲン(卵胞ホルモン)やプロゲステロン(黄体ホルモン)などの女性ホルモンの影響によるものです。精神の安定に関わる女性ホルモンが月経周期などにより変動すると、気分が不安定になりやすく、うつ病のリスクが高まります。
うつ病の発症には環境や性格、体質などさまざまな要素が関係していますが、最大の原因と考えられるのはストレスです。ストレスを日々感じていることに性別の違いはありませんが、女性には男性が感じることのない女性特有のストレスがあります。さらに、女性ホルモンの変動は、ストレスに対する抵抗力の低下をもたらすことも、うつ病のかかりやすさに性差が生じる原因だと考えられます。

働く女性にとって大きなストレスとなる、いまだに男性社会の職場

誰にとっても、仕事は少なからずストレスを感じるものです。しかし、いまだに男性社会の風潮が色濃く残る多くの職場で、女性が感じるストレスは男性と比べて計り知れないでしょう。女性というだけで不当な評価を受けたり、セクハラやパワハラの被害にあったりしてうつ病を発症して、会社に行けなくなったという報告は後をたちません。

反対に、仕事で高く評価されてうつ病になることもあります。重要な仕事を任されて頑張りすぎる場合や、頼りにされて毎日忙しく、結婚・出産を望んでいても思うようにならない場合などは、精神的に追い込まれてしまうのです。

妊娠・出産とともに、不妊がうつ病発症のきっかけになることも

女性ホルモンが変動しやすく、かつストレスを感じやすい周産期(妊娠中・産後)は、うつ病の危険性が高まる時期です。産後から数日の間に、気が滅入って悲しい気分になる「マタニティー・ブルー」になることはありますが、通常は1週間ほどで元気を取り戻します。しかし、時間が経っても改善しない場合は「産後うつ病」の可能性があります。

晩婚化の傾向にある現代では、妊娠を望んでも子どもを授かれない不安や焦り、自分を責める気持ち、周囲からのプレッシャーなどで、うつ病発症のひきがねとなることがあります。不妊治療を行っている人であれば、生理予定日が近づくにつれて高まった期待感と、うまくいかなかったときの失望感との落差は大きなストレスです。「不妊治療を始めればすぐに妊娠できる」と思っていた人にとっては、理想と現実とのギャップも大きいでしょう。また、不妊治療では通院の手間や身体的な負担、経済的な負担なども、心に重くのしかかります。

更年期は女性ホルモンの減少にくわえて、生活スタイルの変化が起きる時期

女性ホルモンが変動し、うつ病のリスクが高まる時期として、更年期が挙げられます。女性ホルモンの分泌量が減少することで、不安やイライラが生じる更年期障害が起きることはよく知られています。そのため、精神状態の異変に気づいても、よく聞く更年期障害の症状だと思い込んでいたら、実際には「更年期うつ病」が隠れていたということもあるのです。

この時期は、子供の独立や親の介護などで、生活のリズムが大きく変わる時期でもあります。子供が進学や就職、結婚などで親元を離れて巣立っていくと、母親としての役目が終わったように感じられる喪失感に襲われる「空の巣症候群」になることがあります。また、親の介護に心身ともに疲れ切ってしまうことがあります。これらは、うつ病を発症するきっかけとして、十分すぎるほど大きなストレスだと言えるでしょう。

女性はうつ病にかかりやすいことを意識して、無理せず十分な休養を

女性がうつ病になるのを防ぐには、「女性は男性の2倍うつ病にかかりやすい」ということを、普段から意識しておくことが大切です。これを頭に入れておけば、仕事などで無理をしそうになったときにブレーキをかけられるようになり、また心の異変を感じたときにしっかりと休めるようになるでしょう。なかなか改善しないときは、「精神科」「心療内科」「メンタルクリニック」などを掲げている医療機関で相談してみましょう。

更新日:2016年7月4日

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