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ピロリ菌の除菌で難病治療?
ピロリ菌除菌で改善されうる病気

50代では6割の人が感染しているピロリ菌

胃や十二指腸の不調に関係している細菌がヘリコバクター・ピロリ、通称ピロリ菌です。胃の中に潜むピロリ菌は、なんとなく胃がもたれるといった軽い症状から、胃炎や十二指腸炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃がん、十二指腸がんまで、命に関わるような病気の原因になることがあります。

日本では4人に1人がピロリ菌の感染者だとされ、日本消化器学会によれば、幼少期に衛生環境の整っていなかった60代以上の場合、6〜7割の人が感染しているとされ、その頃と比べて衛生環境が改善された現在、新しく感染する人は少ないはずですが、今も多くの日本人の胃の中にピロリ菌がいると考えられます。

胃や十二指腸以外にも関係しているピロリ菌

最近では、このピロリ菌も広く認識されるようになり、胃や十二指腸の病気にこの菌が関わっていることはよく知られるようになりました。しかし、ピロリ菌が関わっているとされる病気は胃や十二指腸のような上部消化管に限ったものではないということはあまり知られていません。

たとえば、鉄欠之性貧血。全身に酸素を届ける赤血球のヘモグロビンを作るために必要な鉄分が不足することで起きる鉄欠乏性貧血は、このピロリ菌の除菌治療を行うと改善されることがあり、特に子供が鉄欠乏性貧血の場合はピロリ菌感染の可能性を考えてみる必要があります。

そして、慢性じんま疹でもピロリ菌の除菌でその症状が改善されるという報告があるので、原因を特定しづらい慢性じんま疹ではあるものの、治療法としてピロリ菌の検査と除菌を考えるべきかもしれません。

ピロリ菌の除菌で治る難病も

ピロリ菌が関わっているとされる病気には難病もあります。特発性血小板減少性紫斑病(Idiopathic Thrombocytopenic Purpura;ITP)は、国が指定した難病医療費等助成対象疾病で特定疾患。ITPは他の病気や薬剤の影響がないのに血液中の血小板が減ってしまい、血が止まりにくくなる病気です。

原因がよくわかっていないITPは、自分自身の免疫システムが自分の血小板を破壊、その数を減らしてしまうことで起きますが、ITP患者でピロリ菌の感染が確認された場合、除菌を行うと血小板の増加が見られたという報告が多数あり、国立病院機構金沢医療センターによると、改善の割合は5〜6割になるとしています。

従来のITPの治療では、長期的な副腎皮質ステロイドの服用と脾臓の摘出が行われてきました。それぞれ副作用の心配や身体的負担が大きいものでしたが、近年は比較的副作用の可能性が低いピロリ菌の除菌が行われることが増えています。

検査・除菌は消化器内科などで

胃や十二指腸だけでなく、ほかのさまざまな病気に関わっているとされているピロリ菌の対策には、まず自分が感染しているかどうかの検査が必要になります。

そして、結果が陽性であれば、除菌を考えることになります。ピロリ菌の検査や除菌は消化器内科などで行われていますが、まずはかかりつけの医師に相談してみるのもよいかもしれません。

更新日:2016年5月30日

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