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ジカ熱(ジカウイルス感染症)の流行は
あのエボラ出血熱と同じレベル!?

蚊を媒介して感染する病気で、治療法も予防ワクチンもまだない状態

2016年に、中南米を中心に流行が起きたジカ熱(ジカウイルス感染症)。WHO(世界保健機関)は2月に、ジカ熱の流行を「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」にあたると宣言しました。これは、2014年に西アフリカを中心に起きて多くの死者を出した、エボラ出血熱の流行と同じレベルにあたります。海外で感染して、日本に帰国後ジカ熱と診断された人が発見されたと報道され、国内でも不安が広がりました。
ジカ熱は、ジカウイルスによって引き起こされる感染症です。ジカウイルスという名前は、アフリカのウガンダにある、ジカ森林のサルから初めて発見されたことに由来します。性行為や輸血での感染例はありますが、基本的には2014年に日本で流行したデング熱と同様に、ネッタイシマカとヒトスジシマカという蚊に刺されることによって感染します。

ジカ熱の主な症状

  • 軽度の発熱
  • 発疹
  • 結膜炎
  • 筋肉痛
  • 関節痛
  • 倦怠感
  • 頭痛  …など

ジカウイルスの感染後、2〜12日の潜伏期間を経て発症すると、右記のような症状が2〜7日続きます。また、全身の力が入らなくなる「ギラン・バレー症候群」を合併することもあります。ただし、発症することのほうが少なく、感染しても無症状の人や、程度が軽いため症状に気づかない人が8割を占めます。
ジカ熱の治療薬は見つかっていないため、症状が現れた場合はそれぞれの症状を抑える対症療法が行われます。また、予防ワクチンもまだ開発されていません。

「小頭症」とジカ熱との関連は?

あまり重症化せず、エボラ出血熱のように命に関わるほどではないジカ熱が大きな問題となっているのは、子供の生まれつきの病気である「小頭症」との関連が示唆されているためです。小頭症は、生まれてきた赤ちゃんの頭蓋骨が正常なサイズよりも小さく、脳の発達の遅れにより知的障害などが引き起こされる恐れのある病気で、治療法はまだありません。ジカ熱が流行してからブラジルで小頭症が急増したのとともに、小頭症の赤ちゃんの血液や出産後の母親の羊水からジカウイルスが検出されました。そのため、ジカウイルスに感染した妊婦本人は無症状であっても母子感染(垂直感染)が起き、小頭症の子供が生まれてくる可能性が議論されているのです。

日本で流行する見込みは少なくても、蚊に刺されないよう気をつけるのは大切

ジカ熱の予防ワクチンはまだ開発されていないため、予防するうえで重要となるのは、流行している地域への渡航を控えることです。特に、まだ調査中ではありますが、赤ちゃんの小頭症との関連が示唆されているため、妊婦は渡航を避けたほうが良いと考えられます。しかし、2016年の8〜9月には、流行地であるブラジルのリオデジャネイロでオリンピックとパラリンピックが開催されるため、多くの人々が渡航し、そして帰国することが予想されます。この時期は、日本が夏なのに対してブラジルは冬ですが、亜熱帯では冬でも平均気温が20度以上なので、ジカウイルスを媒介する蚊は活動していると考えられます。

流行地への渡航時はもちろん感染者が帰国した場合に備えて、長そで・長ズボンの着用や虫よけスプレーなどでできるだけ蚊に刺されないようにすることは、予防のために有効です。また、帰国後にジカ熱が疑われる症状が現れたり、不安に感じたりしたときは、できるだけ早く医療機関や保健所を訪ねて、血液検査や尿検査などを受けましょう。その際に、どの国に滞在していたのかを伝えることも大切です。
日本国内で、南米のようにジカ熱が流行する可能性は低いとみられています。しかし、蚊に刺されないように気をつけるのは、同じ蚊を媒介とする感染症の予防にもなるので、予防意識を高くもって行動するのは、健康維持のためには大切なことだと言えるでしょう。

更新日:2016年3月14日

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