ときには腹痛を伴うこともある下痢は、誰もが一度は経験しているのではないでしょうか。下痢の原因、予防、対処法をご紹介します。
ときには腹痛を伴うこともある下痢は、誰もが一度は経験しているのではないでしょうか。大腸は、最終的に便となる内容物を肛門に向けて送る「ぜん動運動」という動きをします。ぜん動運動の活発化により、内容物の通過スピードが速くなりすぎて水分が十分に吸収されなかったり、大腸が分泌する水分量が多くなりすぎたりすることで、下痢は起きます。その原因には以下に示すとおり、実にさまざまなものがあります。
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下痢が一時的な急性のもので、発熱がない場合は、大腸を休めて、市販の薬などで対処しましょう。慢性的に下痢が続き、発熱がある場合は、病気の症状として現れている可能性があるため、医師に相談する必要があります。
食物繊維が多い食品(ごぼう、れんこん など)や刺激の強い食べ物は控え、おかゆや野菜スープなど、大腸に負担をかけない料理を食べるようにします。魚は白身魚、肉は鶏のササミを選ぶとよいでしょう。
脱水症状を起こさないために、水分補給は欠かせません。飲み物は濃すぎない冷ましたお茶や、常温の飲み慣れたミネラルウォーターなどを、少しずつ飲むのがおすすめです。
市販の下痢止め薬には、以下のようないくつかの種類があります。パッケージに書かれている表示などを読んで、自分の状態や考えられる原因に合うものを選びましょう。ただし、慢性の下痢で、発熱があるときは、病院を受診しましょう。
長期にわたって下痢が続く場合や、高熱・血便などほかの症状がある場合、程度が重い場合などは、病気が隠れているかもしれません。特に、脱水状態の恐れがあるほどの下痢は、できるだけ早く治療する必要があります。早期発見のために、早めに医師に相談しましょう。
下痢の予防には、日頃の健康管理が欠かせません。食べすぎ・飲みすぎに気をつけ、下痢の原因となる食べ物・飲み物(脂肪分や糖分の多いもの、大腸への刺激が強いもの など)は控えるようにしましょう。乳酸菌を含むもの(みそ、漬け物、体質上問題なければチーズやヨーグルト など)や、ペクチンという成分を含むもの(りんご、みかん、柿 など)を食べると、整腸作用が期待できます。
また、十分な休息や運動などで、ストレスを発散させることも大切です。下痢になりやすく、毎回パターンが決まっている人は、原因を避けられるように生活習慣を見直しましょう。