疾患・特集

浮かれ気分にカラダが警告!?旅行中の胃腸の痛み

せっかくの楽しい旅行にもかかわらず、ストレスや暴飲暴食でおなかをこわしてしまった…。そんな経験はありませんか?旅行中の胃腸の痛みの原因や対処法について解説します。

旅先のご飯はおいしい!でも、食べすぎると…

旅先のご飯はおいしい!でも、食べすぎると…

せっかくの楽しい旅行にもかかわらず、旅先の水や食事が体に合わず、おなかをこわしてしまった…。そんな体験談を聞いたこと、あるいは実際に体験したことはないでしょうか。水道が日本ほど整備されていない地域では、細菌や寄生虫に感染して下痢や嘔吐が起きる「旅行者下痢症」になってしまうことも。「海外では生水や生野菜に気をつける必要がある」ということは、もはや常識とも言えるでしょう。

そこまでの症状が現れなくとも、国内外を問わず、旅行中に胃腸の痛みを感じる人は、少なくないようです。原因の一つとして考えられるのが、暴飲・暴食。ウキウキとした、開放的な気分になる旅先では、お目当ての名物料理がある場合などは特に、食が進みます。その結果、ついつい食べすぎ、あるいはお酒を飲みすぎてしまうことに。海外は特に、一人前の量が日本より多かったり、胃腸を刺激する香辛料がふんだんに使われたりすることもあり、胃腸に負担がかかりやすいと言えます。

楽しい出来事が、実はストレスの原因!?

旅行中の胃腸の痛みの原因が、ストレスである可能性も考えられます。ストレスは、不安感や辛いことなどから生まれると思われがちですが、楽しい出来事の刺激から生まれることも。旅行のリフレッシュ効果は、楽しい出来事が刺激となって得られますが、実はこの刺激は、ストレスの原因でもあります。ストレスが積み重なると、旅行中に胃腸の痛みが引き起こされるほか、なんとなく食欲がない、おなかの具合が悪い(便秘・下痢など)、といった状態になることがあります。

旅行中にかかるストレスの例

国内旅行 楽しい出来事を詰め込みがちな日帰りや1泊2日などの短い日程では、移動が旅行中の時間の多くを占めることがあります。長時間の移動は体に疲れが残りやすく、知らずしらずのうちにストレスがかかっていると考えられます。
海外旅行 複数の都市を短期間で巡るパッケージツアーなどは、楽しい出来事も多く刺激的ですが、移動も観光も過密スケジュールになりがち。国内よりも緊張感が高まることや、集団行動による気疲れを伴うことも、ストレスのもとになります。

旅も胃腸も、ひと休み

胃腸を健康に保つために、旅行中は胃腸に負担をかけすぎず、適度に休ませましょう。暴飲・暴食は控え、必要に応じて残すことも大切です。ストレスのかかりすぎを防ぐためには、旅行の日程をあまり詰め込みすぎず、余裕をもって行動しましょう。

もしもの場合に備えて、旅先には市販の胃腸薬を携帯すると安心です。カモミールやミントなど、胃腸に良いと言われているハーブのお茶を試しても良いかもしれません。ただし、旅行の後も胃腸の痛みが続くようであれば、症状が重いか、思いもよらない病気の可能性があります。そんなときは、病院で診てもらいましょう。

公開日:2014/06/23