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乳がんとともに知って欲しい
「乳房再建」の話

健康保険が使える、人工乳房を用いた手術

健康保険が使える、人工乳房を用いた手術

乳がんの手術は、がんのまわりの正常な組織も切除する必要があるため、乳房の一部または全部が失われてしまうことがある。女性にとって乳房はとても大切なものであり、これを失うことは大きな精神的苦痛を伴う。人工的に乳房を形作る乳房再建は、乳がんの手術を受けた女性のQOL(クオリティ・オブ・ライフ:生活の質)の低下を防ぐことが期待できるものの、その方法の一つである人工乳房を用いた手術の費用は、全額自己負担だった。

その人工乳房の保険適用が、2013年6月に厚生労働省から承認された。これにより、乳房再建を希望する人の経済的負担が軽くなった。特定の人工乳房しか保険適用の対象にならないこと、手術は認定を受けた医療機関に限られることなどの制限は残されているものの、人工乳房を用いた手術が、乳がんの治療の一環であると認められた意義は大きいと言える。

それぞれ長所と短所がある、2つの乳房再建の方法

乳房再建には、前述の人工乳房を用いた手術を含む2つの方法があり、それぞれに長所と短所がある。

乳房再建の方法

●自分の組織を使う方法

患者さん本人の、乳房とは別の部位から組織(皮膚、脂肪、筋肉、血管)を移植して、乳房を構成する方法。主に腹や背中から移植する。元々自分自身の組織なので、外観や手触りが自然であり、人工乳房より早くから保険適用が承認されていた。人工乳房による再建と比べると手術時間が長く、体への負担がかかることや、移植元の部位に手術跡が残ることが難点として挙げられる。

●人工乳房による方法

組織拡張器(ティッシュ・エクスパンダー)と呼ばれる医療器具を胸の筋肉の下に入れ、皮下組織を乳房の形に膨らませる。膨らんだ後に、シリコン製の人工乳房と入れ替えて縫い合わせる。自分の組織を使う方法と比べて手術時間が短く、乳房切除以外の手術跡は残らない。難点は外観や手触りの自然さでは劣ること、保険適応が限られることなど。

乳房再建を行うのは、乳がん手術と同時?手術後?

乳房再建は、乳がんの手術の際に同時に行われる一期再建と、乳がんの手術とは別の時期に行われる二期再建に分けられる。どちらで行うかは、患者さん自身の考えや、がんの進行度などを考慮して決めることになる。患者さんが納得した上で手術を受けられるように、患者さん、切除手術を担当する外科医、乳房再建を担当する形成外科医が、手術前によく話し合うことが必要となる。

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