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心臓移植は自宅で待てる 〜補助人工心臓とは?〜

心臓移植は最後の望み

ヒトをはじめとする動物の心臓は、全身に血液を送り出すポンプのような役割を担っている。血液は体内のあらゆるところに酸素や栄養素を運んでいて、心臓の異常によってそれらが届けられなくなると、さまざまな症状が現れてしまう。

心臓の病気にはいくつかの種類があるが、心臓が十分な働きができなくなった心不全や、心臓の血管にあって、血流を調節する弁が正常に開閉しなくなった心臓弁膜症などは、危険な病気として数えられる。それらにかかり、食事療法や薬物療法では回復が見込めない場合、残された治療法は心臓移植のみとなってしまう。

補助人工心臓が心臓の働きをサポートする

心臓移植を受けるには、いくつかの条件をクリアしなくてはならない。健康状態や経済的な問題などはもちろんだが、何よりも欠かせないのが、心臓を提供してくれるドナーの存在。ドナーが見つかるまで待つことになるが、その間にも病気は悪化し、心臓の働きは弱くなっていく。

そのような状況で大きな助けとなるのが、補助人工心臓という医療機器。心臓移植が行われるまで、心臓の働きの一部を補助するので「補助」と名付けられている。心臓は大きく四つに分けられるが、その中でもっとも負担がかかる左心室という部位に代わって、全身に血液を送り出す働きを担うことが多い。心臓が、拍動と呼ばれる「ドクン、ドクン」という動きを伴うポンプであるのに対して、補助人工心臓は、電気の力で羽根を回転させ、血液を押し出す仕組みになっている。

自宅での生活や外出も可能に!

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画像提供:テルモ株式会社

開発当初の補助人工心臓は大きく、患者さんは体外の動力装置と結ばれていたため、病院のベッドで寝たきりの生活を送るしかなかった。
現在では体内に埋め込める大きさで、かつ止まらないように設計されているため、日常の取り扱いは患者さん自身が自宅ででき、病院で暮らす必要もない。
さらに、コントローラーやバッテリーは、両方を合わせてもノートパソコン程度の重さにまで軽量化されているので、バッグに入れて肩から提げて、外出することも可能。

心臓移植を待つ間も、自宅で家族と過ごしたり、外へ出かけたりして、健康な人と同じような生活が送れるようになったことは、患者さんにとって実に大きな医療の進歩だといえるだろう。

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