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知っておきたい!放射線を利用する検査

震災以後、放射線の被曝が話題に

医療現場で用いられる放射線を利用した検査

2011年3月11日に、突如として発生した東日本大震災。地震と津波によって福島県の原子力発電所が損傷し、復旧にあたる作業員の被曝量が安全とされる基準値を超えたことや、周辺で育てられた野菜から放射性物質が検出されたことで、放射能に対する注目が一気に高まった。

放射線濃度や被曝量に関するニュースが報じられた際には、医療現場で用いられる検査が、比較の対象としてよく用いられていた。ほとんどの人は、各検査でどれほどの量の放射線にさらされるのか、それまではあまり意識してこなかったのではないだろうか。中には、検査で放射線を利用しているということ自体を、初めて知った人もいるかもしれない。

このように、医療現場で用いられる放射線を利用した検査について、詳しいことまで知られているとは言いがたい。まずは主な検査としてどのようなものがあるのかを知ることで、放射線についての理解を深めるのに役立てていただきたい。

体の外側から放射線を当てる検査

放射線を利用する検査には、大きく分けて2種類がある。その一つが、体の外側から放射線を当てるもの。集団検診で行われるレントゲン写真の撮影が、これに該当する単純X線検査であると知れば、私たちにとって比較的なじみがあることがわかるだろう。放射線を利用する検査はいずれも、健康に害のない範囲内での被曝量で、多くの場合は放射線技師の手によって行われる。

●単純X線検査(レントゲン検査)

放射線の一種であるX線を、頭部や胸部、腹部など観察したい部位に当てて、正面や側面から見た臓器の大きさや形を画像化する検査。観察したい部位をはっきりと写し出すために、胃のX線検査で飲むバリウムに代表される造影剤を投与して行うこともある。
1回あたりの被曝量は、胸部が約0.1ミリシーベルトで、胃のバリウム検査の場合は約4ミリシーベルト。

●CT検査(コンピュータ断層撮影検査)

360°全方向からX線を当て、体に吸収された量を検出してコンピュータで計算することによって、体を輪切りにしたような画像を作り出す検査方法。臓器や腫瘍の形、位置、大きさなどを観察することができる。特殊な機器を使えば、立体的な三次元画像を作成することも可能。名称はComputed Tomographyの略語。
1回あたりの被曝量は約5〜14ミリシーベルト。

体内から放射線を発生させる検査

放射線を用いるもう一種類の検査方法は、体の内側から発せられる放射線を利用する、核医学検査(RI検査)と総称されるもの。観察する部位に応じた、放射性医薬品という放射線を発生させる薬剤を投与して行われる。

●シンチグラフィ

放射性同位元素(ラジオアイソトープ)という原子を含む薬剤を、静脈注射または経口投与して、体内から発せられるγ(ガンマ)線という放射線の量を検出し、体内の状態を画像化する検査方法。
ガンマカメラという機器を用いて画像化することで、骨の炎症や腫瘍の有無、肺の血栓の有無、腎臓や甲状腺の活動状態などを観察することができる。
心臓の筋肉や脳の血流を観察する場合などには、SPECT(スペクト:Single photon emission computed tomographyの略語)という、CTと同様に体を輪切りにしたような断面から見た画像を作り出せる機器を用いる。
1回あたりの被曝量は1〜15ミリシーベルト。

●PET検査(ポジトロンCT検査)

陽電子(ポジトロン)という電子を放出する薬剤を静脈に注射することによって、体内から発せられるγ線の量を、360°全方向から検出してコンピュータで計算し、全身を輪切りにしたような断面から見た画像を作り出す検査方法。主に、臓器の働きや腫瘍の有無を観察する場合などに用いられる。名称はPositron Emission Tomographyの略語。
1回あたりの被曝量は1〜3ミリシーベルト。

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