秋冬になると必ず流行するインフルエンザ。早めの治療と日頃からの予防のために、手洗い方法や病気の基礎知識をご紹介します。
毎年、秋冬になると必ず流行するインフルエンザ。季節と関係なく、新たな種類のインフルエンザウイルスが原因となって、突然流行することもあります。症状や予防方法を理解して、早めの治療と日頃からの予防を心がけることが大切です。
発症すると、高熱や関節痛などの症状が現れるほか、合併症として肺炎や脳症が起こることもあります。高齢者や妊婦など、免疫力が低下している人が慢性の病気を抱えている場合、インフルエンザにかかるとその病気が悪化することもあるので、特に注意が必要となります。
インフルエンザは、ときには国境を越えて大流行することがあります。このように、感染症が世界的な規模で流行する状態をパンデミックと呼びます。厚生労働省はパンデミックの警戒レベルとして、WHO(世界保健機関)が危険性や流行の度合いから分類した6つのフェーズ(段階)を紹介しています。
フェーズ1 前パンデミック期 |
動物から見つかった新たな種類のインフルエンザウイルスが、ヒトに感染する可能性があることが確認される |
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フェーズ2 前パンデミック期 |
動物から見つかった新たな種類のインフルエンザウイルスが、ヒトに感染する可能性が高いことが確認される |
フェーズ3 パンデミックアラート期 |
新たな種類のインフルエンザウイルスによるヒトへの感染が確認されるが、ヒトからヒトへの感染はない、あるいは限られた範囲での感染にすぎない |
フェーズ4 パンデミックアラート期 |
新たな種類のインフルエンザウイルスによるヒトからヒトへの感染が、小規模の集団で確認される |
フェーズ5 パンデミックアラート期 |
新たな種類のインフルエンザウイルスによるヒトからヒトへの感染が、大規模の集団で確認される< |
フェーズ6 パンデミック期 |
パンデミックが発生し、急激な感染の拡大が確認される |
後パンデミック期 |
感染の拡大が収まり、パンデミックが発生する前の状態へ急速に戻っていく |
参考:新型インフルエンザ対策行動計画(厚生労働省)
インフルエンザは、日頃から予防することが大切です。ここで紹介したいのが、流水で手を洗う「スクラブ法」。しっかりとマスターして、外から帰ったら石けんと流水でしっかりと手を洗い、インフルエンザを予防しましょう。
お湯のほうが水より汚れが落ちやすいため、洗ってかまいません。しかし、皮脂をうばって手あれを起こすことがあります。手あれ部分には細菌が付着しやすいので、手洗いのあとにはハンドクリームなどを使い、手のケアをしましょう。