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地球にも体にも優しい!ウォームビズ

ウォームビズとは?
今年の夏、環境省の主導で実施された「クールビズ(夏の軽装化)」運動。ビズとはビジネスからの造語だが、地球温暖化防止のための省エネ対策として、オフィスなどの室温を高めの28℃程度に設定し、ノーネクタイ、上着なしを呼びかけた結果、オフィス街やテレビで、ネクタイなしの男性を見かけることが増えた。百貨店などの売り上げが衣料品を中心に増え、1千億円ほどの経済効果があったという。

そして、10月からは、冬の省エネ運動として「ウォームビズ」が始まった。環境省は、オフィスなどの室温設定を20℃前後にして、低い室温でも快適に仕事ができる服装をしようと提案している。ちなみに、クールビズで27→28℃と冷房の設定温度を1℃上げると、二酸化炭素の年間削減量(一般家庭における)は約5.9kg。一方、ウォームビズで21→20℃と1℃下げた場合には、約25.7kg。なんとウォームビズの二酸化炭素削減量はクールビズの約4.4倍にもなる。日本では年間通じて冷房より暖房日数の方が多いので、効果も大きいと期待されている。

暖房温度が低くなると、体はどうなる?
暖房温度が低くなると、体はどうなる?オフィスがいつもより4〜5℃も温度が下がるとなれば、体を冷やさないためのさまざまな工夫が必要になる。女性はもちろん、最近隠れ冷え性の人が増加中といわれる男性にとっても、他人事ではない。実際、体が冷えるというのは、大変なことなのである。

人間の体は36.5〜37℃の体温で、体内のさまざまな酵素が最もよくはたらくようにできている。そのため、暑いときは皮膚表面の血管に血液を多く流して温度を下げたり、汗をかいて体温を放出する。寒いときは、手足の末梢にある細い血管を収縮させて内臓がある体の中心部に熱を集めるのだ。これはまた、熱が外に出ていかないようにする意味もある。

ところが冷えが慢性的になると、自律神経の調節がうまくいかなくなり、風邪、便秘、アレルギーなど、さまざまな病気を引き起こしかねない。もちろん、暖房温度が低くなっただけで、病気になるわけではないが、寒いのを我慢し続けていると、体にかかるストレスが大きくなり、やがては病気につながってしまう恐れがある。だからこそ、体を必要以上に冷やさない工夫が必要なのだ。

あなたにおすすめの冷え対策は?
衣服による対策
衣服による対策衣服で体を温めることはとても大切。足先、手先などの末梢部分、おなか、首、肩、そして特に女性は腰回りなどを重点的に温めよう。

足先を温める
皮膚の表層にある血管は、低温になると収縮するが、その中でも足の血流量の減少はとても大きく、皮膚の温度は室温ぐらいまで下がってしまう。
対策としては、温かい素材の靴下やタイツなどを履くこと。指先が1本ずつ入る5本指の靴下もおすすめ。ブーツは足元の保温にはよいが、ヒールの高いものやサイズのきついものは避け、足首やふくらはぎの周りにゆとりがあるものを選ぼう。低温でも足は汗をかきやすいので、むれないように靴の中敷は圧縮してもつぶれない気泡性のあるものを使うとよい。

重ね着をする
重ね着をすると、衣服と衣服の間にできる空気層により、保温性がより高まる。下着1枚着るだけで、セーター1枚と同じだけの暖かさを感じられる。汗を吸って体を冷やさないという点で、吸湿性の高い綿の下着は特におすすめだ。いわゆる「ババシャツ」なども最近はスマートなタイプが増えている。また、この機会に、Tシャツやベストなどを使い、重ね着ファッションに挑戦するのもよいのでは。

首回りを温める
首は頭部へ血液を送る大事な場所であると同時に、重い頭を支える筋肉が緊張して血流が滞りやすい部位でもある。スカーフやマフラーを持っておき、首回りはスマートに温めよう。

食生活の工夫
食生活の工夫食べ過ぎ飲み過ぎは胃腸に負担をかけ、胃腸に血液を多くとられてしまうことから手足の冷えの原因となる。冷え対策に限ったことではないが、規則正しくバランスの取れた食生活を心がけよう。そのほか、この季節に心がけたい主なポイントは次の通り。

根菜類、たまねぎなどを食べる
漢方では寒い地方でとれるものや、冬に収穫されるものは体を温めるとされる。

丸ごと食べる
野菜や穀物の皮、魚の内臓などには、ミネラルなどの栄養素がたっぷり。野菜はなるべく農薬の使用が少ないものを選び皮ごと使いたい。玄米や全粒粉パン、煮豆、ちりめんじゃこなどもおすすめ。

甘いものは控えめに
砂糖の原料となるサトウキビは熱帯産で、体を冷やす作用が強い。洋菓子より和菓子、水分の多い生の果物よりドライフルーツがおすすめ。

コーヒー・緑茶より紅茶・中国茶
お茶やコーヒーは体を冷やすが、紅茶やウーロン茶など発酵させたお茶は体を温める。

暖房に頼らず冷えにくい体質に改善することで、病気にかかりにくい体質になれば、ウォームビズは地球に優しいだけでなく、自分の体にも優しい取り組みになるかもしれない。ぜひ、この機会に生活全体を見直してみよう。

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