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懐かしの光化学スモッグ復活!?

近年、光化学スモッグが増加中!
1970年7月18日、東京都杉並区でグラウンドで体育の授業を受けていた多数の女子高生が、目の痛みや頭痛を訴えて倒れ、病院に運ばれた。その原因が光化学スモッグと判明する。この、日本で最初に注目された7月18日は、「光化学スモッグ」の日とされている。

この光化学スモッグ、1970年代には猛威をふるっていたので、30〜40代の人のなかには、子どもの頃「光化学スモッグ注意報」発令で、屋内に入るよう指示された記憶がある人もいるのでは?しかし、80年代以降は沈静化。人々の記憶から遠ざかっていた公害が、ここ数年、関東地方を中心に再発している。2004年は、22都府県で延べ189日の注意報発令があり、393人の被害の届け出があった。注意報発令日は、千葉県が28日で最も多く、次いで埼玉県23日、東京都と茨城県が18日となっている。被害者は東京都、福島県、千葉県の順だった。

光化学スモッグ発生の原因
発生メカニズム 光化学スモッグは、工場・事業所や自動車などから大気中に排出された、窒素酸化物や炭化水素、 揮発性の有機化合物などが、紫外線を受けて光化学反応を起こして二次的汚染物質を生成することにより、発生する。 このとき生成される物質のうち、酸化性物質のオゾン、アルデヒド、パーオキシ・アセチル・ナイトレート、 過酸化物などの総称を光化学オキシダントという。

4〜10月の間、陽射しが強く気温が高く 風が弱いなどの気象条件が重なり、この光化学オキシダントが大気中で拡散されずに滞留して濃度が高くなると、 光化学スモッグが発生する。空気中の光化学オキシダントの濃度が0.12ppmに達すると、注意報が各自治体から発令される。ちなみに、濃度0.1ppmを超えると、粘膜に強い刺激を与えるため、目や鼻、喉が痛くなるといった症状を引き起こすことがある。

晴天の暑い日が続く夏場に発生しやすいため、猛暑の夏は発生回数が多く、冷夏に少ない傾向がある。2003年は冷夏だったため、被害が少なかったが、記録的な猛暑だった2004年は多発した。2005年、猛暑が続けば2004年同様、光化学スモッグが多発する可能性があるのだ。

【発生しやすい条件】
日中の最高気温が25度以上
午前9時以降の日照時間が2時間半以上
無風、または弱い風
地表と上空1,000mの気温差が7度以上
夏型の気圧配置で等圧線の間隔が広い

なぜ、多発するの? なぜ、再発するようになったの?

70年代は、高度成長期以降に発生したさまざまな公害が社会問題になった時期。 この頃までに、日本は汚染物質を排出する工場や自動車が急激に増えた。 その後、工場の大気汚染物質の排出については、規制が進み、光化学スモッグも発生しにくくなっていった。 しかし、自動車の排気ガスについては、規制されたものの、十分な改善がされていなかったと指摘する声もある。 再発の原因としては、紫外線の増加、ヒートアイランド現象の影響、地球温暖化問題でも注目されるオゾン問題が関連しているとする仮説がある。

こんな症状が出たら要注意!
目がチカチカして涙が出る、喉が痛い症状
目の主な症状…目がチカチカする、目が痛い、涙が出る
呼吸器の主な症状…喉が痛い、咳が出る、息苦しい
その他…吐き気、頭痛、失神、手足のしびれなど
喘息などのアレルギーを持っている人は、アレルギー反応が悪化する場合もある。

処置
症状は、目や呼吸器系が中心で、一過性のものがほとんど。屋外にいた場合はすぐ室内に入り、水で目を洗ったり、うがいをしよう。そして、涼しい部屋で安静にするのが望ましい。屋内にいる場合も、窓を閉めること。

上記の応急処置をとってもよくならない場合、手足のしびれ、呼吸困難、失神などの重症の場合は、医師の診察を受けよう。中には入院が必要になるケースも。 アレルギー体質、目や呼吸器の疾患を持っていたり、甲状腺機能亢進症などの子どもは、とくに健康被害を受けやすいので、異常があれば医師の診断を受けること。

症状の程度にかかわらず、被害が出た場合は、各市町村や保健所まで知らせよう。

被害を防ぐには?
光化学スモッグによる健康被害には、残念ながら、これといった予防法はない。症状が出るかどうか、重症になるかどうかは個人差による。とくに被害を受けやすいのは、子どもたちだ。被害を受けないようにするには、光化学スモッグの注意報が出たら屋内に退避し、外に出ないことだ。

注意報の発令状況は、市役所や町村役場、最寄の地方総合事務所環境保全課や保健所へ。自治体などが放送により地域の住民に知らせたり、テレホンサービスなどで知らせている場合もある。環境省では、1時間ごとに発令状況を知らせる大気汚染物質広域監視システム「そらまめ君」というサイトを立ち上げている。

光化学スモッグが発生中とわかったら……
・ なるべく屋外へ出ない
・ 屋外にいる場合は、屋内に入る
・ 窓やカーテンを閉める
・ 体調が悪い人は、なるべく屋内で休む
・ 自動車の運転は控える
などの点を心がけよう。夏はこれからが本番。とくに暑い日は、光化学スモッグに注意することをお忘れなく!


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