 |
唇がデリケートなワケ |
「顔や体の皮膚はさほど乾燥していないのに、なぜ、唇だけが乾いてしまうのだろう…」。そんな素朴な疑問を抱いたことはないだろうか。これは、皮膚と唇の構造の違いによるもの。皮膚は、厚い角質層に守られているだけでなく、皮脂腺から出る皮脂によって覆われている。膜状になった皮脂は、皮膚中の水分の蒸発を防いでくれるため、潤いが保たれるというわけだ。
ところが、唇の角質層は極めて薄い。さらに、細胞間脂質や天然保湿因子も少ない。ちなみに細胞間脂質とは、角質細胞と角質細胞の間にある脂質。セラミドやコレステロール、脂肪酸でできているが、親水性があり、水とも結びつきやすい。また、天然保湿因子は、皮膚角質細胞の中にある物質だ。水分を保持する性質があるため、クリーム、化粧水、石けん、シャンプーなどに幅広く使われている。
つまり唇には、もともと潤いを保つ機能が欠けているのである。おまけに、皮脂腺や汗腺もないため、皮脂膜を作ることもできない。唇が乾燥に対して非常にデリケートなのもうなずける。
|
|