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溜まってない?疲れの正体「疲労物質」

レジャーの秋。運動会、山登りなど、体を動かす機会もぐっと多くなる。だが、慣れない運動をするとすぐに疲れてしまう、という人も少なくないのでは?体に疲れが残っていると、遊びにも今ひとつ気が乗らないもの。では、そもそも「疲労」とは何なのだろうか?今回は、疲労の実態について徹底分析してみよう!

エネルギーが生まれるシステム
疲労について説明する前に、まず体を動かすエネルギーがどこからきているのかを考えてみよう。

私たちが体を動かすときに消費される物質、それが「ATP」だ。ATPは細胞のなかにあるミトコンドリアで作られており、分解されるときに、筋肉が収縮するためのエネルギーを放出する。ただ、筋肉中に少ししか含まれていないため、使うたびにすぐに産生しなくては活動を続けることができない。このとき、利用されるのが炭水化物(糖質)だ。
ATP分解の図
運動などをするときには、血糖だけではエネルギーが足りなくなってしまう。そのとき代わりとなるのが、筋肉や肝臓にあるグリコーゲン。これを分解することで、体は再びATPを産生できるようになるのだ。

疲労の正体は「疲労物質」だった!
乳酸生成の図ところがこのとき、ATPと一緒に作り出される物質がある。疲労物質「乳酸」だ。疲労物質とは運動をしたときに、筋肉中に作り出される物質のこと。アンモニア、焦性ブドウ糖などさまざまな種類があるが、とくに多いのが乳酸。これらは、いわばエネルギー産生時に完全燃焼できずに残った、燃えかすのようなものだ。

この乳酸が多くなると、組織や血液が酸性に傾き、細胞の活動が低下してしまう。やがて筋肉が収縮する力が落ちると、疲れを感じるようになってくる。つまり、この「乳酸」こそ、疲労の正体というわけだ。

疲労する人、しない人
筋肉に乳酸がたまると、筋肉疲労が起こる。普通なら、乳酸は血液に運ばれて取り除かれるため、こうした疲労感は時間が経てば回復するはずである。しかし、血液循環の悪い人はなかなか乳酸が消滅しない。したがって、疲労も抜けにくくなるというわけだ。

さらに、乳酸がいつまでも残っている場合には、慢性的に疲労感を感じるようになってしまう。とくに普段あまり運動しない、という人ほど乳酸がたまりやすいので要注意だ!

?すっぱいものはなぜ疲れを癒す?
疲れているときに、なぜか食べたくなるのがすっぱいもの。酸味の成分であるクエン酸や酢酸には、乳酸を水と炭酸ガスに分解して体外に追い出すはたらきがある。さらに、新しい乳酸が作られるのを防ぐため、疲れを癒してくれるのだ。「すっぱいものが食べたい!」と思ったら、我慢せず食べるようにしよう。

乳酸をためないコツ
では、効率的に乳酸を追い出すには、どんな点に注意すればよいのだろう?

その1十分な休養と睡眠をとる
眠っているときは、筋肉が弛緩して休養状態になる。このとき、たまった乳酸が押し流され、疲労も癒される。運動後、きちんと休憩をとって体を休めることも大切だ。
その2マッサージやお風呂も効果的
滞った血行を促進するためには、マッサージが手っ取り早い。また、ぬるめのお湯にゆっくりとつかるのもおすすめ。血液中の乳酸が押し流され、疲労感が軽くなることうけあいだ。
その3日ごろから運動を
普段から運動していない人は、血液循環も悪く、血管も未発達。したがって、乳酸などの疲労物質を効率的に除去することができない。疲労物質をためにくく、除去しやすい体にするためには、適度な運動をするようにしよう。
適しているのは、大量の酸素を取り込む「有酸素運動」。ジョギングやウォーキング、水泳などだ。腹筋やバーベルといった、息を止めて力を入れる「無酸素運動」は向かないので注意。
その4きちんと栄養補給
豚肉などに含まれるビタミンB1は乳酸を燃焼させるはたらきがある。また、運動ストレスを解消するビタミンCも大切。もちろん、エネルギー代謝をおこなうための炭水化物や、細胞を活性化する各種ビタミン、ミネラルもきちんと摂取したいもの。
ウォーキング




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