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長寿と健康を祈るクリスマス!クリスマスモチーフの由来は?

昔からおなじみのクリスマスモチーフには長寿や健康への祈りが込められているものも多い。年に1度のクリスマス。せっかくだから、家族の健康に感謝する機会にしてみてはいかが?

おなじみのクリスマスモチーフのいわれ

ひいらぎ

ひいらぎ

モチノキ科の常緑高木。北欧では森の中のすべての木の中でひいらぎは最も高貴な木とされている。ひいらぎの葉はキリストのいばらの冠、即ち受難を表し、赤い実はキリストの血を表すものとしてクリスマスに飾られるようになった。クリスマスに教会で飾られたひいらぎを家に飾ると、その部屋は翌年中幸せになるといわれている。

クリスマスツリー

クリスマスツリー

クリスマスツリーに使われる木の代表はもみの木。ほかには松、ひいらぎ、月桂樹などを使う。常緑樹は春に訪れる生命のシンボル。特にもみの木(マツ科の常緑針葉樹)の枝は十字架のように広がっているので「聖なる緑の木」とされている。
また松(マツ科の常緑高木)は世界各国で不老長寿、節操、多産の象徴として尊ばれ、クリスマスの装飾にも用いられている。

リンゴ

昔の人にとってリンゴは貯蔵が可能な数少ない食べ物で、まさに自然からの贈り物だったため、幸福や生きる喜びをもたらす果物として尊ばれてきた。 ドイツでは聖なる木に貴重なリンゴを吊るして神の愛を讃えたり、北欧の冬の祭りでは常緑樹に吊るして神への捧げ物としていた。

北欧の農家では、豊作祈願のお守りとして飾ったり捧げ物に使われたりしていた。今でもクリスマスリースなどでよく用いられている。

ぶどう

ぶどう科蔦性落葉低木。ぶどうはイエス・キリストを象徴する果実で、クリスマスリースには麦の穂に次いでよく使われる。

七面鳥

絵本などに出てくるクリスマスの食卓には必ずといっていいほど七面鳥の丸焼きが描かれていたが、クリスマスに七面鳥を食べる習慣はアメリカからヨーロッパへ逆輸入されたものだという。1620年にイギリスからアメリカへ移り住んだピューリタン(清教徒)が初めての収穫祭に、野生の七面鳥を食べたことがヨーロッパへ伝わり、クリスマスのメニューとして定着していったといわれている。

牛乳

昔、フィンランドなど北欧の国々では牛乳はクリスマスの飲み物でもあった。寒い冬の間は牛たちにも十分な餌を与えることができず、牛の乳はほとんど出なかった。「せめてクリスマスの時だけでも」と、村中から集めた牛乳を子供たちに分け与えたといわれている。

靴下

靴下

「昔、サンタクロースはある貧しい3人の娘たちに金貨を贈った。金貨を入れた巾着は煙突から投げ込まれ、ちょうど暖炉で乾かしていた靴下の中に入った」という言い伝えがある。このため、今では靴下を吊るしてサンタクロースを待つようになったとか。

ジンジャークッキー

クリスマスを代表するお菓子。なかには豚の形をかたどったものがある。北欧ではクリスマスに豚を食べる習慣があるが、昔、貧しい家庭では本物の豚を食べることができなかったので、代わりに豚の形のパンを食べたとか。豚の形のクッキーはこの名残だ。

キャンディケーン

キャンディケーン

キャンディケーンとは、クリスマスツリーのオーナメントなどでよく見かける、杖の形をしたキャンディのこと。18世紀後半頃、ドイツのクリスマスでは、羊飼いの杖の形に曲げた白いキャンディが食べられていたが、これを20世紀初めにアメリカのインディアナ州のキャンディ業者がイエス・キリストをイメージして現在のような形にしたといわれている。キャンディの白色は純潔さを、赤い線は十字架で流した血の色を、緑の線はイエスが「神から人々への贈物」であることを表わしている。

公開日:2002年12月16日