白髪はもちろん、薄毛、男性型脱毛症(ハゲ)にも効果のあるヘアケア対策を、食事と生活の両面から紹介します。また、頭皮マッサージや、「白髪って抜いちゃいけないの?」「白髪の人はハゲない!?」など気になる髪のQ&Aもご紹介します。
現在すぐにはじめられる具体的な白髪対策についてご紹介しよう。ちなみに、ここで紹介する対処法は、白髪に限ったものばかりではない。
多くは、薄毛・男性型脱毛症にも効果的なので、薄毛などでお悩みの方にもおすすめ。いわば、毛髪をつくり出す頭皮内部を健康に保つためのポイントなのだ。
頭皮をマッサージして血行を促進すれば、それだけスムーズに毛髪に養分が届くことになる。また、色素細胞(メラノサイト)の活性化にも役立つ。ここで紹介するマッサージ法は、薄毛や男性型脱毛症に良いとされるものだが、当然、白髪対策としてもおすすめだ。
つまむ |
10本の指の腹で頭をつまむようにリズミカルに動かす。指を少しずつ移動させながら、頭全体をまんべんなくつまもう。 |
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押す |
両手の指を開いて、頭に垂直にあて、2~3秒指圧の要領でグーッと押し、パッと離す。置いた指でクリクリと頭皮を動かしてもイイ。これも頭全体に。 |
たたく |
毛先のとがっていないブラシでポンポンと頭を軽くたたく。また指先で頭全体をトントンとたたく。乱暴にしないことがポイント。 |
揺らす |
頭に手のひらを押し当てて頭皮を揺らす。ぼんのくぼ(うなじの中央の窪んでいる所)や耳の上あたりを揺すれば、疲れをとる効果もある。 |
白髪はメラニン色素が含まれていないというだけで、健康な髪。抜くと毛根にダメージを与えるため、抜かないほうがよい。また、たとえ抜いても毛根部分の血行を促進するといった毛髪の発育環境そのものを改善しない限り、また新しく生えてくるのも白髪になってしまう。毛根部の改善に努めたほうが良さそうだ。
ハゲ=男性型脱毛症の大きな原因のひとつは、男性ホルモン(テストステロン)が増えて毛細血管を詰まらせ、毛髪の発育を阻害するためといわれている。疫学的には丸い頭部の人がハゲやすいといわれる。白髪とは原因が大きく異なり、白髪との関係性は残念ながら解明されていない。
いわゆるハゲといわれる男性型脱毛症は、男性には優勢に遺伝するものの、女性には劣勢に遺伝するため、女性はハゲないといわれてきた。しかし、近年、女性の脱毛症や薄毛、白髪は確実に増えている。これは主にストレスが原因といわれている。
髪が薄くなったように感じる、地肌が透けて見える、髪のボリュームがなくなった…。これらの原因は、主に、髪の毛1本1本がやせてしまったため。毛髪は、たとえ健康な毛髪であっても加齢によって少しずつやせていく。これは致し方のないもの。
しかし、ストレスや暴飲暴食などの生活環境によってやせ細る例もかなり多い。バランスのくずれた生活によって毛髪のライフサイクルが乱れ、通常、男性で3~5年ある毛髪の成長期が短くなったり、発育の途中で退行期へ移行してしまうため。太く艶やかな髪を維持するには、規則正しい生活をしなければならないのだ。もちろんバランスのとれた食生活も欠かせない。
髪に良いブラッシングにするかどうかは、ブラシとブラッシングのスピードにある。ナイロン系のブラシなどでブラッシングすると、静電気が起きて逆に髪にダメージを与えることになる。また、硬いブラシを使えば頭皮までも傷つけることになりかねないのだ。理想的なのは、毛先が丸く、柔らかいブタ毛などのブラシを使うこと。
また、ブラッシングのスピードにも注意。摩擦や静電気が起きるような速さで行っては元も子もない。ゆっくり静かにブラッシングすること。もつれた箇所があっても力を入れるのは禁物。静かに少しずつ行うことが何より大切なのだ。