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健診での異常はないけれど…お腹が痛い&苦しい

お腹が痛い、といっても病気ではないものもある。今回は特に膨満感と、ストレス性腹痛である過敏性腸症候群について紹介する。

病気のチェックの後で

こんなにある腹痛を伴う病気で病気をチェックしてみただろうか?「どうも胃があやしい」など思い当たるものがあるなら、すぐにでも病院へ。また、「思い当たるものはないが、腹痛はたびたびある」という場合も病院へ。腹痛が何度も繰り返し起きる場合や、痛みが悪化していくような場合は、やはり何らかの病気が隠れている可能性が高い。受診して、検査してもらおう。

余談だが、信頼できる医師にめぐり合うのは、なかなか難しい。日頃から病院へ行く習慣を身につけて、信頼できる医師や相性の良い医者を探しておくことは、私たちの自己防衛手段のひとつなのかもしれない。特に、ストレス性の腹痛の場合は、もともと神経質な性格の人に多く見られるうえに、身体データ的には異常がなく、病名が特定されにくい。そのため、医師への不信感が芽をふきやすいのだとか。

これでは、治るものも治りにくい。日頃から信頼できる医師を探し、調子の悪いときはいつでも気軽に受診することを私たちも心がけたい。

お腹が張ったような感じ「膨満感」があるなら

膨満感…わかるようでわからないような不思議な言葉だが、症状としては、お腹が張ったような感じや、ガスがたまっているような感じを伴う腹部の不快感、ということができるだろう。

膨満感の主な原因

  • ●でんぷん類の食べ過ぎ
  • ●食事などのときに、空気を飲み込む量が多い
  • ●疲れなどで胃腸の機能が一時的に低下している

膨満感を抑えるポイント

  • ●でんぷん類を減らす
  • ●ガスを発生させやすい炭酸飲料やビールを避ける
  • ●栄養バランスの良い食事と、規則正しい生活で胃腸の機能が正常に戻るのを助ける
  • ●胃腸のはたらきを助けるクスリを服用する

病気ではないとはいえ、気持ちのいい状態ではない。主な原因は、「膨満感の主な原因」に示す通り。また、便秘などで膨満感を感じることもある。特に注意したいのが、胃腸の機能低下だ。疲れはたまっていないだろうか。不規則な生活や暴飲暴食で、胃腸を弱らせていないだろうか。

普段の生活を見直しつつ、「膨満感を抑えるポイント」を参考に、少しでも改善していこう。

ちなみに、膨満感そのものは病気ではないが、頻発する場合は、胃炎の可能性もあるので、気になるようなら受診することをオススメしたい。

腸は心の窓=ストレス性の腹痛があったら

幼い頃、「お腹が痛い」というと、お母さんが「時計と反対まわりに」お腹をさすってくれ、痛みがやわらいだ思い出はないだろうか。「腸は心の窓」ともいわれ、精神的な影響を受けやすい臓器なのだ。

特に胃は、神経性胃炎をはじめ、胃潰瘍なども「ストレスに対しての身体的反応の結果」とされ、病気の背景には生活環境や性格などが大きく関与しているといわれている。

また、こうした精神的な影響からくる腹痛に「過敏性腸症候群(IBS)」というものがある。簡単に説明すると、精神的な不安やストレスから自律神経が乱れ、腸の運動や分泌機能が過敏になって便通異常を起こすもの。主な症状としては、「過敏性腸症候群の診断基準」にあるように、腹痛とともに便通異常を伴う。また、おならが頻発するといったことも。ひどくなると、通勤途中、各駅ごとにトイレに駆け込むといったケースもあるほどに悪化する。

過敏性腸症候群の診断基準

以下のいずれかが3ヵ月以上繰り返す。

  • ●腹痛が、排便によって軽快する
  • ●腹痛+排便頻度の変化を伴う(トイレへよく行く)
  • ●腹痛+便性状の変化を伴う(便秘、下痢、もしくは便秘と下痢を繰り返す)

過敏性腸症候群で伴わない症状

  • ●体重はほぼ減少しない
  • ●便に血は混じらない
  • ●リラックスしているときや、就寝中は腹痛が起きない

胃腸の器官そのものの病気と違う点は、「過敏性腸症候群で伴わない症状」にある通り、体重の減少といった症状が出ないこと。一説には、消化器科を受診する患者のおよそ半数近くが過敏性腸症候群だというほど多い症状にも関わらず、身体データ的には異常がないため、医師による病名の特定がなかなか進まず、ひとりで悩むことが多いのが現状のよう。

また、病名が特定されても、敵はストレス。そう簡単にはおさまってはくれない。この点は、自覚しておく必要がある。つまり、ストレスと向き合い、生活を見直すなりして、ストレスと上手につきあっていくこと。また、症状も劇的におさまることはほとんどないため、少しずつ気長に治していくつもりでいることが大切なのだ。

「お腹が痛い」とひと口に言っても、程度によってはかなりの痛みや苦しみを伴うストレス性の腹痛。ぜひ、次のような点に注意しながら、少しずつ快方へ進んでいってもらいたい。

生活で気を付けたいこと

  • ●食事
    食事 栄養バランスの良いものを。また、便秘のときは水分と食物繊維を積極的に摂り、下痢のときは水分を積極的に摂る。アルコールや香辛料は控える。おならが頻発する場合は、食物繊維を控える。
  • ●トイレ習慣
    トイレ 食後など、毎日一定の時間にトイレに行く習慣をつける。
  • ●ストレスとの付き合い
    ストレス まず、腹痛や便通の異常がストレスによるものだと自覚することから。そうして、ストレスを感じたときに、症状が悪化するかどうかチェックを。ストレスと症状の関係がわかったら、生活の見直しや自分なりのリラックス方法を。また、物事において完璧主義になり過ぎず、気楽さをもつ習慣を身につけていくのも効果的。
    ストレス解消のためのリラックス法も参照しよう。

更新日:2002年10月15日

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