疾患・特集

山歩きは難しくない!山歩きの魅力

山歩きと聞くと、登山のようなものを想像してはいませんか。山歩きはなにも崖を登るばかりではありません。日頃の生活を離れて山歩きを楽しむと、体が健康になるだけでなく、気分もリフレッシュされます。山登りの健康におけるメリットをご紹介します。

登山ばかりが山歩きじゃない!季節ごとの山の楽しみ

「山歩き」と聞くと、ザックを背負って登山靴を履いて、アルプスの何千m級の山に登る…、そんな想像をしない?確かに本格的に登山を楽しむ方も多いのだが、決してそればかりではない。
「日頃なんにもしていないのに、いきなり山登りなんて…」と躊躇するかもしれないが、一度山へ行くとその魅力に取りつかれ、何度も足を運ぶヒトも少なくない
「登山」ばかりが山歩きではない。春の山は花の里。山歩きに初めてトライしよう!と思う人は、はじめてみよう!

春 なんといっても楽しみは花。山によって見られる花の種類は違うが、木々も芽吹き、やさしい色にあふれていて、心や目が安らぐ。
夏 少し高い山でも夏なら気候もよく、日差しや空気がさわやか。また、7月~8月の初旬は1年のうちでも比較的気候が安定していて楽しめる。日頃、暑苦しさを感じているなら、ぜひ夏山へ。
秋 高い山なら冬が訪れる時期。とくに、近郊の1,000mクラスの山なら11月いっぱいまで紅葉を楽しむことができる。澄み渡った秋の空に枯葉が舞う様子なども、とてもきれい。
冬 夏に生い茂っていた葉も落ち、低い山でも思いがけない展望が広がっていたりする。高い所から開けた景色を眺めるのは絶景。また、雪景色が楽しめるのも冬山ならではのこと。

山歩きのメリットは?山歩きの魅力

日頃運動不足だと、急になにかのスポーツをはじめようと思ってもおっくうになりがち。その点、よく推奨されるのが「ウォーキング」だ。いつでもどこでも誰にでもできる、という点ではウォーキングは優れている。
それと同様に、中高年を中心に根強い人気があるのがこの「山歩き」。歩く場所こそ違うが、長時間歩く有酸素運動という点では、ウォーキングと似ている
さて、山歩きにはどんな魅力があるのだろうか?

山歩きの魅力

  • ●荷物を背負って斜面を昇り降りすることは、全身の筋肉を使った運動である
  • ●適度な汗がかけて、自分のペースに合わせた運動ができる(ただし、パーティを組まなかった場合)
  • ●景色がすばらしく、日常生活とは違った感動がある
  • ●気分がリフレッシュされて、ストレス解消
  • ●山歩きを終えたあと、温泉やお風呂で疲れを癒す心地よさ

ちなみに、山歩きをするとどのくらいのエネルギーを消費するのだろうか。
安静時の酸素消費量を1としたときの運動強度を比較してみると、ゴルフは3~4倍、テニスが4~5倍なのに対し、山歩きはサイクリング(時速約16km)・ジョギング(時速約8km)と並んで、7~8倍という運動強度なのだ。
ほかのスポーツに比べてもかなりハードな有酸素運動だと言える。

さあ、はじめてみよう!まず最初は?

「よし、今度の休みに山歩きをするぞ!」と思ったら、まず最初にするのは情報収集。
どんな山に、どんなコースがあるのか、事前に知ることが大切だ。そのポイントを挙げておこう。

情報を集める時のポイント

情報収集

  • ●まずはガイドブックや月刊の山岳雑誌などで山の情報を集める。その山の旬、山歩きの傾向、知識などが分かる。
  • ●情報は必ず最新情報を入手すること。古い情報では変わっていることもある。特に、あまり人の行かないマイナーコースは要注意。
  • ●最新情報を手に入れるには、インターネットを利用するのも手。

どんな山を選ぶといい?

  • ●情報誌に書いてあるコース所要時間には休憩や食事時間は含まれていないので、初心者はだいたい1.5倍を目安に考えよう。
  • ●最初は、1日の歩行時間の目安を4時間までで選ぼう。慣れてきたら、6時間、8時間と伸ばしていくこと。
  • ●交通機関を利用する場合には、時刻表のチェックをすること。とくに本数が少ないバスや電車の路線では、余裕をもってプランニングをしないと予定より時間がかかってしまい、帰ってきたら最終バスが出発してしまった後だった、なんてことも。
公開日:2002年4月8日