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どうして忘れるの?
ど忘れとは?
ど忘れとは、辞書によれば「
当然知っているはずの事なのに、どうかした拍子に思い出せなくなる
」こと。つまり、脳の記憶にエラーが起こった、ということだ。
誰にでも、「えーっと、あれなんだっけ…」という経験はあるはず。それがたまになら誰も気にしないが、あまりに続くと「最近、物忘れが激しい」となり、「どこか悪いんじゃないか」と気になってくる。本人は、「忘れるはずじゃない」と思っていた事なだけに、「ど忘れ」するとショックを受けてしまうのだ。
あなたは、こんな経験がないだろうか?
(1) 以前にも話したことを同じ人に話した時
A:
言われれば、前にも話した事を思い出す(
「そう言えば、前にも話したっけ…」
)
B:
言われても、覚えていない(
「えっ?もう話したっけ?」
)
(2) 約束していたのを忘れてしまった時
A:
約束は覚えていたけど、その時は忘れてしまった(
「あーっ、約束してたんだった…」
)
B:
約束したこと自体覚えていない(
「そんな約束したっけ?」
)
(3) 何かやろうとしたことを忘れてしまった時
A:
よく考えてみれば、思い出す(
「あれをするんだった!」
)
B:
まったく忘れて他の事をしてしまう(
「何かしようとしてたかしら?」
)
こんな場面で、Aのような回答なら、そう心配はない。でも、もしBのような事がアナタに起こっているなら、それは注意が必要など忘れなのだ。
記憶のメカニズム
さて、人はどのように物事を記憶しているのだろうか。
人の記憶にとって大切なのは、
五感
。これが、脳への情報の入り口になっているからだ。
五感とは、視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚のこと。そのなかでも、
視覚、聴覚
からの情報は膨大であり、それを処理する脳の部分も容積的に大きな量を持っている。
記憶には、「感覚記憶」「短期記憶」「長期記憶」の三種類ある。
記憶のメカニズム
「感覚記憶」
脳の感覚中枢(視覚中枢や聴覚中枢、体性感覚中枢など)が正常にはたらき、外部からの情報を処理したときに得られる記憶。年齢が高くなると、視覚、聴覚の反応が鈍るため脳が得られる情報が減り、脳も鈍くなった、と言われる
「短期記憶」
短期的な記憶。昨日言われた事を覚えている、など。脳の
海馬
という場所に短期記憶の中枢がある。これ(海馬を含む側頭葉)がダメージを受けると、外から来た新しい情報が処理されないため、繰り返し同じ事を言ったり、すぐ前の事を記憶できなかったりする。が、ほかの部分がダメージを受けていなければ、長期的な記憶は残っている
「長期記憶」
長期的な記憶。つまり、昔から長く残っている記憶のこと。ただし、短期記憶を繰り返し、繰り返し貯蔵することで、長期記憶になる
この3つには関係がある。外部からの情報をまず、感覚中枢がキャッチし、感覚記憶となってとらえられ、それが短期記憶になる。これを繰り返すことで長期記憶になる、と言うワケだ。
なぜ、忘れるのか?
脳に入ってくる情報には、大きく分けて2種類ある。
ひとつは、
能動的
な情報。自分が見たい、聞きたいと思って、積極的に受信しようとするものだ。もうひとつは
受動的
な情報。例えば、学校の授業など、それほど興味がない(?)ものがそうかもしれない。
このうち、受動的な情報は、あまり覚えていない。興味のない事は、いくら耳で聞いて目で見ても、なかなか記憶としては残らないのだ。さらに、覚えているためには、「努力」が必要である。どんなに関心がある事でも、努力しなければずっと覚えていることはできない。
つまり、「感覚記憶」を「短期記憶」にするためには、まず五感を有効にはたらかせ、情報に対し能動的である必要があり、さらに「短期記憶」を「長期記憶」にするためには、
繰り返し行動する
ことが必要なのである。
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