麦茶はさっぱりしていて、夏にはもってこいの飲み物です。熱中症などで体温が高くなったり、夏バテなどで水分が不足したときにもおすすめ。麦茶とブレンドされる健康茶や、麦茶をおいしく飲む方法をご紹介します。
人気は「ブレンド茶」
たしかに麦茶は後味もさっぱりしていて、夏にはもってこいの飲み物なのだが、最近ではブレンド茶の人気が高く、その生産量も増加してきている。ブレンド茶というと、麦茶にハトムギ、プーアール、どくだみなどの葉を加えたもの。そのままではちょっとクセのある味でも、麦茶とブレンドすることで、すっきりとした味わいになっているのが特徴だ。
茶系飲料の生産量
- 資料:(社)全国清涼飲料工業会調べ
- 注1:麦茶飲料は4年から、その他茶系飲料は6年から調査が行われた。
- 注2:その他茶系飲料には、7年まで野草茶、玄米茶、杜仲茶、高麗人参茶、ブレンド茶等が含まれたが、8年からはブレンド茶が独立項目となった。
麦茶とブレンドされる健康茶たち
- ●ウーロン茶
「消化吸収」の調整。肝臓の機能を回復させて「血液循環」をよくするはたらきがあるといわれている。 科学的にはまだ解明されていないが、「血中の脂肪値」が減ったなどの体験談も多い。煎茶や番茶よりは少ないものの、コレステロールバランスをよくするカテキンや、覚醒作用のあるカフェインなども含まれている。
- ●プーアール茶
脂肪の分解を促進して「消化」を助け、「便秘」に効果があるといわれている。
- ●ドクダミ茶
「解毒」「利尿」「動脈硬化予防」「抗菌」「便秘解消」、ニキビなどの「肌トラブル」など、何にでも効くといわれる。このため、「十薬」という別名もあるくらい。
- ●ハトムギ茶
「利尿」「消炎」「排膿」作用があるため、浮腫、シミなどに効き、肌をきれいにするはたらきがある。
- ●柿の葉茶
ビタミンCが豊富なため、「老化防止」「美肌」や「風邪予防」として飲まれている。
- ●アマチャヅル茶
鎮静作用があり、「ストレス解消」や「安眠効果」がある。また、「高血圧や低血圧の改善」にも効果がある成分が含まれているとして、最近注目を浴びている。
- ●杜仲茶
「血圧降下」「利尿作用」があり、腎臓病に対する治療効果が注目されている。また、「リウマチ」や「神経痛」などの関節痛や老化防止の効果があるといわれている。
- ●クコ茶
「滋養強壮」「利尿」「整腸」「新陳代謝促進」「沈静作用」がある。
麦茶をおいしく飲む方法
麦茶には、体の熱を下げる効果があり、熱中症などで体温が高くなったり、夏バテなどで水分が不足したときには効果的な飲み物だ。
麦茶はペットボトルでも各社から販売されており、手軽に買うことができるが、もちろん家庭で麦茶をつくってもおいしい麦茶ができる。そのポイントを挙げてみよう。
- ●沸騰したお湯に麦茶の葉を入れ、10分程度煮ること
水に葉を入れて煮出すと、麦を長時間煮詰めることになり、麦茶の味が変わってしまう。味や色の好みもあるだろうが、沸騰したお湯に入れてからも、あまり煮過ぎない方がいい。
- ●麦茶の葉は、1リットルあたり40g前後
好みの量だけ入れてもいいのだが、おいしく飲むためには1リットル40g程度をおすすめ。麦茶の味がスッキリと味わえる。