夏が旬のトマトは栄養豊富です。あなたはどれだけ「トマト」のこと知っていますか?
カロチンを多く含む緑黄色野菜
出典:五訂 日本食品成分表
トマトは緑黄色野菜です。
厚生労働省の分類では、「緑黄色野菜とは、可食部100g中にカロテンを600μg以上含むもの」としていますが、緑や黄色、赤色などの色の濃い野菜は、カロテン以外のビタミンやミネラルを比較的多く含んでいるため、厳密に600μg以上でなくても、緑黄色野菜として推奨されています。
トマトは、カロテンは決して多くはありませんが、ほかの栄養素を多く含んでいる、優れた野菜なのです。
というわけで、正解は「ウソ」
「フラボノイド」とは、タマネギなどに含まれている褐色の色素のことです。赤や黄色の色素は「カロテノイド」といいます。この色素の代表は、トマトのリコピンや、にんじんのβ-カロテンなどがあります。
というわけで、正解は「ウソ」
同じカロテノイドでもβ-カロテンに比べて、リコピンの注目度は低かったのですが、リコピンにはがんや動脈硬化などの生活習慣病を予防する効果がある、ということがわかってきました。リコピンには優れた抗酸化力があり、がん細胞の増殖抑制作用があることが、最近の研究で発表されています。
カロテノイドのがん細胞増殖抑制作用
出典:「続・野菜の色には理由(ワケ)がある」石黒幸雄・稲熊隆博・坂本秀樹著 毎日新聞社
というわけで、正解は「ホント」
一般に、リコピンなどのカロテノイドの吸収性はそれほど高くないと言われています。なかでも、生野菜からの吸収はとても低いようです。ですが、油との相性がいいため、油料理にすると吸収率が高まります。
また、生のトマトと加工品であるトマトペーストでリコピンの吸収率を比較すると、トマトペーストのほうがリコピンをより多く体内に蓄積できます。
というわけで、正解は「ウソ」
中南米を原産地とするトマトは、15世紀ごろヨーロッパへ伝わったと言われています。しかし、たばこと同じナス科の植物だったため、有毒植物ではないかと疑われ、食用としてではなく鑑賞用とされていました。それが日本に伝わったのは17世紀の終わり頃。やはり、最初は食べものとしてではなく、見て楽しむものとされていたようです。
食用となったのは、明治以降のことですが、当初はトマト独特の臭みが日本人にはなじめずになかなか普及しなかったそうです。今となっては、想像できませんよね。
というわけで、正解は「ホント」