これからの時期、注意しなければならない紫外線。できることなら正午をはさんで前後2時間は外出を避けたいものですが、なかなかそうはいきません。外出するならこんな対策をしましょう。
皮膚の色は、色素物質メラニンで決まる。メラニンの量が多いほど、肌の色は黒くなるし、日光に対する抵抗力があると言われている。
白色人種はメラニンの量が少なく、黒色人種は多く、日本人のような黄色人種はその中間であるといわれている。
また、同じ日本人でも紫外線に対する抵抗力は人によって違う。大きく分けると、以下のように分けられる。
紫外線の影響を最も受けやすいのは、A のタイプ。このタイプは、サンバーンを起こしやすく皮膚がんにかかる可能性が高いと言われている。また、C のタイプは、サンタンを起こしやすく、シミやシワができやすい。B のタイプはその中間だ。
「赤くならないから肌が丈夫」なのではなく、それなりに老化を早めているので、紫外線に強い人も弱い人もこれからの時期はしっかり対策しよう。
これからの時期、注意しなければならない紫外線。できることなら、正午をはさんで前後2時間は外出を避けたいものだ。でも、そうはなかなかいかないので、外出するならこんな対策をしよう。
紫外線を避けるための常套手段としては、帽子をかぶること。今さら…という気もしないではないが、帽子は直射日光を避けることができるため、顔の肌を守るだけではなく、白内障や熱射病の予防にもつながる。
帽子は、つばが7cm以上のものがよい。約7cmのつばの帽子は、顔が浴びる紫外線の約60%をカットできるという。ただし、100%完全にカットすることは帽子だけでは難しい。
また、サングラスをかければそれだけ目が保護される。特に真夏の外出や冬のスキーなどの時には、UVカットされた安全規格のサングラスを使用しよう。また、肌をあまり出さないような服を着ることももちろん必要。
最近は、日焼け止めも幼児用から男性用、女性用などバラエティー豊富で、しかも種類もたくさんある。どんなものを選んだらいいのか、その目安となるのが「SPF」や「PA」という値だ。紫外線のUVA、UVBは波長が違うため、それぞれをブロックするための成分も違ってくる。
UVBを防御するレベルを表わす指標で「Sun Protection Factor」の略。
SPF=(サンスクリーン剤を使用した皮膚でのMED)/(素肌のMED)で表わされる。
※MEDとは、個人差はあるが、真夏の快晴の時20~25分間日光を浴び、翌日その部分がほんのり赤く日焼けする程度(最少紅斑量)のこと。
つまり、サンスクリーン剤にSPF20とあれば、塗らなかった部分より日焼けするのに20倍時間がかかるということ。使用する場合は、次のことに注意しよう。
UVAを防御するレベルを表わす指標。「Proteciton Grade of UVA」の略。
PA値 SPFはほぼ世界共通の指標だが、PAは日本だけの基準と表示である。SPFと併せて表示されることが多いので、サンスクリーン剤や化粧品を選ぶ時の参考にしよう。