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薬物療法以外の線維筋痛症の治療法

線維筋痛症の治療において、主に痛みや線維筋痛症の様々な症状を改善させる薬物療法が行われるが、医師と相談のうえ、ほかの治療法と併用されることがある。薬物療法以外の治療法という意味で、それらは「非薬物療法」と総称される。

統合医療

非薬物療法の中でも、日本で昔から実践されてきて、西洋医学と統合して行われるものは特に、「統合医療」と呼ばれる。次に挙げる主な手法のほかにも、野菜中心の食事をする食事療法や、お灸などが行われることもある。

主な統合医療

  • ●鍼治療
    長い歴史を誇る東洋医学の手法。全身の痛みのほかに、頭痛や睡眠、便通の改善も期待できる。ただし、治療に慣れると効きづらくなってしまう。治療者の立場では、刺激するツボや、使用する鍼の長さや太さがはっきりと記載されていない医学論文が多いため、治療を再現できないということが問題となる。
  • ●運動療法
    適度な有酸素運動を長年にわたって続けることで、痛みが軽減され、圧痛点が少なくなると考えられている。後述する認知行動療法(CBT)との併用で、痛みのコントロールに成功した例もある。ゆるやかな動きの太極拳でも、効果が得られたという報告もされている。
  • ●温熱療法
    関節リウマチや、慢性的な腰痛などの治療として知られる治療法。薬物療法との併用も行われ、サウナが利用されることもある。全身の痛みだけでなく、線維筋痛症の多岐にわたる症状や合併症を抑える効果が期待される。

…など

精神療法

医師や臨床心理士などによるカウンセリングを通して心に働きかけ、症状を軽減させる手法。心理療法とも呼ばれる。線維筋痛症の場合、次に挙げる手法が、痛み、睡眠障害や抑うつ状態などの症状を軽減するのに役立つとされている。

主な精神療法

  • ●認知行動療法(CBT)
    パターン化された、ものごとに対する受け止め方や考え方を修正することで、気持ちや行動をうまくコントロールできるようにする治療法。痛みに対して否定的な思い込みをしている人には、「痛みがあっても日常に楽しみは見出せる」というような、肯定的な考えをもってもらうことを目指す。抑うつ症状と痛みが軽減されたという報告もされている。ただし、この手法を行っている施設は少なく、また1回ごとの治療時間が長いという難点もある
  • ●オペラント条件付け行動療法(OBT)
    「人間は、望ましい結果が得られた行動を繰り返すようになる」という原理に基づいて行われる治療法。痛みを訴えるなどの痛みの存在を周囲に伝える行動を減らすことによって、線維筋痛症の症状として起きる痛みのコントロールを目指す。痛みを感じることや、受診の回数を減らせたという報告もされている。

…など

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