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花粉の季節、車を運転するときは医師に相談を

ドライバーを悩ます、くしゃみ、鼻水の季節

花粉症の症状によって、車の運転に影響が出たことはないだろうか。
実はこんなアンケート結果がある。
花粉症の症状があるドライバーに対して行った健康日本21推進フォーラム「ドライバーと『花粉症』に関する調査」(2007年1月)によれば、花粉症によるくしゃみ、鼻水、目のかゆみなどによって、車の運転に影響があると回答した人が8割以上にのぼるというのだ。広い視野で、さまざまなものに注意する必要がある車の運転にとって、集中力が切れてしまうこうした症状は大敵だろう。

グラフ:花粉症の症状は、車の運転にどの程度影響するか

花粉症の薬の問題点とは?

花粉症の薬の服用によって7割以上の人が眠気を感じる

花粉症対策の柱となるのは、やはり薬の服用だ。しかし、花粉症の薬には以前からひとつ大きな問題点が指摘されている。先ほど紹介したアンケートでは、花粉症の薬の服用によって7割以上の人が眠気を感じるなど、生活に支障を与えるほど影響が大きいというのだ。

花粉症の薬として主に使われている抗ヒスタミン薬のなかには大きく分けて、鎮静性抗ヒスタミン薬非鎮静性抗ヒスタミン薬という2種類がある。このうち鎮静性のものは、鼻の粘膜でくしゃみ、鼻水、鼻づまりを引き起こす原因のひとつ、「ヒスタミン」をブロックすることで、花粉症の症状を抑えると同時に、脳内で作用しているヒスタミンもブロックしてしまうのだ。脳内のヒスタミンがブロックされてしまうと、鎮静作用が働き、眠気が起こってしまうという。

また、それだけではない。 抗ヒスタミン薬には、服用した本人が眠いと感じるような「自覚できる副作用」だけでなく、「本人が自覚しない判断力や集中力の低下」が起こるものもあるという。これをインペアード・パフォーマンスという。花粉症の薬を飲んだ後、「眠気はないのに、今日はいつもより作業がはかどらなかった」と感じた経験のある人は、このインペアード・パフォーマンスによるものと考えていいだろう。

車の運転とインペアード・パフォーマンス

花粉症の薬を処方される際、医師や薬剤師から「車の運転は控えるように」と言われたことはないだろうか。これは、抗ヒスタミン薬の注意書きに、「自動車の運転や機械操作」に「従事させないよう十分注意する」、もしくは「注意させること」と書かれている薬があるからだ。実際に抗ヒスタミン薬のなかには、集中力・判断力の低下を起こすものがあるといわれている。そのため、アメリカでは、鎮静性抗ヒスタミン薬を服用して運転すると、処罰の対象となる州もあるほどだ。車の運転をしたり、受験を控えているといった場合、集中力を切らさないためにも、事前に医師に相談することが大切だ。

インペアード・パフォーマンスが起こりにくい花粉症の薬

非鎮静性抗ヒスタミン薬のなかには眠気が起こりにくいものも

本人も気づかぬところで集中力・判断力の低下が起こるとなると、花粉症のシーズンの車の運転を不安に思う方もいるだろう。しかし、最近の非鎮静性抗ヒスタミン薬のなかには、眠気やインペアード・パフォーマンスが起こりにくいものもある。

鼻の粘膜では、鼻みずや鼻づまりといった症状を引き起こすヒスタミンはブロックしても、脳内のヒスタミンはブロックしないという新しいタイプの薬が登場し、これまで懸念されていた眠気やインペアード・パフォーマンスを大幅に減らし、症状を緩和することができるようになったのだ。

花粉症によるくしゃみ、鼻みず、鼻づまりに悩みながらも、眠くなったり、集中力や判断力が低下することに不安を感じていた方も、こうした薬の登場で、この季節を以前と比べて快適に、安全に過ごすことができるようになっているのだ。花粉症がつらいから薬を飲みたい、でも車は運転したい、しなければならないという方は、まず医師に相談してみてほしい。

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