万病のもとと言っても過言ではない活性酸素。「じゃあ、息をしない方がいいの?」とパニックに陥りそうだが、そこまで活性酸素を恐れることはない。人間の体もよくできたもので、活性酸素の毒に対抗するはたらきがちゃんと備わっているからだ。
私たちの体内にはもともと、SOD(スーパー・オキシド・ディスムターゼ)、カタラーゼ、グルタチオンパーオキシターゼなどの酵素が存在している。これらの酵素は、体内で発生した活性酸素の毒を解毒してくれる。たとえば、SODは活性酸素を過酸化水素と酸素に分解するという華麗なワザで、体内の活性酸素を消すという。このように酵素が活性酸素と闘うことで、私たちの体はサビつきから守られているのだ。
ただし、20代を過ぎた人はそう楽観視もしていられない。体内で活性酸素を消してくれる酵素の量は、哀しいことに20代がピーク。それ以降は、年齢とともにじょじょに減っていく。あなたが30代、40代と年齢を重ねているほど、活性酸素の毒にさらされる期間が長くなり、サビている危険性も高いわけだ。
さらに活性酸素は、生活環境によっても増えるという。太陽からそそぐ紫外線をはじめ、車の排気ガス、化学工場やゴミ焼却場から出る排煙、ダイオキシン、食品にふくまれる防腐剤、電子レンジや携帯電話から出る電磁波など、これらすべてが体内の活性酸素を増やす原因となるというから恐ろしいばかりだ。
また生活環境に加え、ライフスタイルも活性酸素を増やす一因となるようだ。
次のような生活を送っている人は、他の人よりさらにサビついている恐れがあるという。一般的には健康に良いと思われるスポーツでさえ、やり過ぎると大量の活性酸素を発生させるというのでご注意を。