花粉症に関するクイズに答えながら、同時に花粉対策も学べてしまう。そんな花粉トリビアを集めてみました。あなたもチャレンジ!
Q1:2「12時~18時頃」
日の出とともに湿度が下がり、空気が乾燥してくると、スギ花粉は飛散しやすくなります。ただし、気流の変化によっては、夜間も飛散が見られるので、注意が必要です。
Q2:1「雨上がりの晴天日」
気温が上がり、湿度が下がると飛散量は増えます。また、その年の飛散量は、前年の夏の気候に左右される。降水量が少なく、日照時間が長いと、翌年春に花粉が大量に飛散します。
Q3:2「ブタクサ」
夏の終わりから秋にかけては、ブタクサやヨモギなどが飛散する。地域によって、時期に多少の違いがあります。
Q4:3「家に入ってから、よく花粉を払い落とす」
家の外で払い落とすのが正解です。家に入ったらすぐに手・顔などをていねいに洗い、花粉を落としましょう。
Q5:1「マスクの内側にガーゼを入れる」
何層ものフィルターを通すことで、細かい花粉が鼻や口から入るのを防ぐことができます。最近は、花粉専用のマスクもあるが、そこに清潔なガーゼを当てるのが効果的です。
Q6:3「ふとんを外に干したときはよく叩いてから取り込む」
この時期は、ふとん乾燥機を使い、外に干すのは避けましょう。外に干した場合は、叩いてから取り込むと花粉が舞うため、吸い口がローラーの掃除機でよく吸い取りましょう。
Q7:2「30~40代」
鼻アレルギー診療ガイドラインによると、スギ花粉症は10~19歳で19.7%、20~29歳で18.7%、30~39歳が25.0%、40~49歳が25.6%、50~59歳が20.5%、60~69歳で10.6%となっています。食生活や住宅環境などの変化により、今後は発症年齢が低年齢化していくと予想されています。
Q8:3「胃潰瘍」
ヒスタミンが「H1受容体」にくっつくとアレルギー反応が起こるのに対し、「H2受容体」が相手だと胃酸を出します。H2ブロッカーと呼ばれる胃腸薬がありますが、これはヒスタミンが「H2受容体」にくっつくのを防いで、胃酸が出過ぎるのを抑制するはたらきを持っています。
Q9:1「結核」
花粉症の発症には、免疫細胞のひとつであるヘルパーT細胞のバランスが大きく影響しています。このヘルパーT細胞にはアレルギー反応を起こすTh2と、結核菌などの細菌感染やウイルス感染を起こすTh1があります。昔は衛生環境が悪かったため、感染症を誘導するTh1にかたむいている人が多く、花粉症になりにくかったという説があります。
ヘリコバクターピロリ菌の感染者には花粉症患者が少なく、ピロリ菌への感染が発症を抑制させるはたらきがある可能性が高いという研究結果が、「第92回日本消化器病学会総会」で発表されています。この発表によると、ボランティア95人中、花粉症の症状があった40人のうち、ピロリ菌の感染者は4人で、残りの36人は陰性でした。また、スギ花粉飛散期に行った211人の血液検査の結果、ピロリ菌の感染者のうち、スギ花粉IgE抗体陽性者は32.3%だったのに対し、ピロリ菌陰性の人では67.9%がスギ花粉IgE抗体陽性だったといいます。その昔、結核菌の感染と花粉症の関係が指摘されていたように、時代を超えて、話題の感染症とアレルギーの関係が指摘されたというわけです。