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5分でわかる!花粉症のあの疑問にお答えします

花粉はどうやって飛ぶの?

花粉

「花粉は、自分では飛べない」−そう聞くと意外な感じがしないだろうか?
大気中を自由自在に飛んでいるイメージがある花粉だが、実際には飛ぼうとする意志もなければ羽根もない。自力では動くことすらできず、飛んでもせいぜい短い距離しか移動できない。ではどうやって長い距離を移動するのだろうか?

花粉はスギの木から放出されたあと、大半は自身の重さで落下する。しかし運良く空気中にある上昇気流に遭遇すると、いっきに上空に巻き上げられ、そのまま水平方向の風によって遠方まで運ばれていく。なかには数百キロという長旅に出る花粉もいるそうだ。

文部科学省の観測データによると、花粉濃度が最も高いのは地上600メートル前後。さらに上空の1200メートル地点でも観測されており、その飛行ルートを肉眼で見るのは残念ながら難しそうだ。

都会に花粉症が多いのはなぜ?

都会

花粉を吸いこむことによって発症する花粉症。しかしスギの木など見かけないような都市部の方が、花粉症患者は多いとされる。どうしてなのだろう?

都市部では工場やオフィス、車、人間が集中して大量の熱が出て、中心部ほど高温になるヒートアイランド現象が起きる。この熱が上昇気流をつくり、都市上空に向かって流れていく。すると、上空に向かった空気を補うように周辺地域から空気が入ってくる。一帯の山林から舞い上がった花粉も一緒に。

都市の規模が大きいほど発生する熱が大きく、上昇気流の流れも大きくなって周囲から入り込む空気が増える。大都会はまさに、上空から花粉が降りそそぐ構図になっているのだ。スギの木など見かけないのに花粉症になるという悲劇の理由が、ここにある。

花粉症は今後マシになる?

花粉症患者が爆発的に増えた時期がある。厚生労働省の調査によると、1976〜1985年の間に発症した人は、全体の67.5%を占めるという。このピークは、いったい何を意味するのだろうか?

第2次世界大戦後、焼けた国土や家屋を再建するため、雑木林や天然林がつぎつぎに伐採された。それでも足りない木材を確保するため、国を挙げて大量にスギを植林したのである。 これらのスギが若いうちはまだ良かった。しかしスギは、樹齢30年を過ぎると花粉飛散の適齢期に入る。戦後いっせいに植えられたスギが成長し、大量に花粉をばらまくようになるのが、花粉症発症のピークと一致するのは何も不思議ではない。

今後、適齢期に入るスギも多く、スギ花粉の量は増える一方だ。ここ数十年は状況が変わらないと予測されており、花粉症に悩む人にとってはなんとも気の重い話だ。

日本の人工林に占めるスギの割合

グラフ:日本の人工林に占めるスギの割合

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