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ストレス?年齢?50代女性が直面したトイレの悩み

なぜ?10分が待てない突然の尿意

「今日は最後まで授業ができるかしら…」 東京都に住む北見澤洋子さん(仮名、59歳)を襲うのは、トイレの不安だ。
50代半ばで市役所を早期退職した後、短大に非常勤講師として再就職。若くはつらつとした短大生に囲まれ、カラダまで若返ったような気分で短大の門をくぐった。

しかし、授業がスタートして間もなく、洋子さんはがく然とする。
「トイレに行きたい!」
講義中に突然、抑えようのない尿意がわき起こったのだ。授業の残り時間はわずか10分。だが待てなかった。いぶかる学生の視線を痛いほど感じながらも授業を中断、トイレに走った。

この日から、洋子さんの突然の尿意との闘いがスタートする。

人生まで変える、トイレの悩み

以前からトイレの回数は多いと自覚していたが、健康のためとマメに水分を摂る習慣があったし、市役所ではいつでもトイレに行けたため、不自然に感じることはなかった。

「新しい環境でストレスを感じているのかも」

そう考えたが、一向に症状は治まらない。しだいに90分の講義だけでなく、片道45分の通勤でさえ不安に襲われるようになった。電車の乗り換え時にはかならずトイレに寄った。講義の帰り、生徒からお茶に誘われても断るしかなかった。

再就職から半年後、短大側から「非常勤ではなく、常勤の講師へ」との打診が。自分の努力が認められたと喜んだのもつかの間、「常勤になったら今より講義数が増える。トイレの悩みがもっと、増える…」。洋子さんは涙を飲んで、不本意な決断を下さなければならなかった。

より良い生活、人生を求めて

洋子さんを苦しめているのは、じつは過活動膀胱(OAB:Overactive Bladder)という病気だ。 現在、日本でこの病気に苦しんでいる患者は40歳以上の男女のじつに8人に1人、12.4%に当たる約810万人と推定されている。
聞きなれない病名だが、最近になって急に患者数が増えた「現代病」ではない。昔から加齢とともに増える病気ではあったが、「年のせいだから」「人に話すのが恥ずかしいから」と患者の多くが医師に相談するのをためらい、重症以外はほとんど治療されていなかった。

高齢化社会を迎え、病気によってできるだけ支障がない日常生活を送るための、「QOL:Quality of Life(生活の質)」という概念が注目を浴びている。トイレの悩みは、より良い人生を送る上で「避けては通れない問題」なのだ。

グラフ:過活動膀胱(OAB)の実数

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