疾患・特集

さっそくチェック!あなたの「花粉シーズン危険度」は…?

大量飛散の翌年がアブナイ

花粉によるアレルギー

花粉によるアレルギーが厄介なのは、予兆などがほとんどないまま、ある年に突然“デビュー”してしまうことだ。花粉症が発症するまでには、体内ではスギ花粉に対する抗体(IgE抗体)が蓄積されていて、一定量を超えたときに発症すると考えられている。IgE抗体を作りやすいかどうかは、ある程度遺伝的に決まっているそうなので、家族に症状を持つ人がいる場合は「いつかわが身」と覚悟しておいたほうがいいだろう。

特に大量飛散の翌年は、発症のリスクが高まるのではないかと指摘する専門家もいる。というのは、大量に花粉を浴びてしまったため、アレルギー症状を引き起こすIgE抗体が体内で増えてしまっている可能性があるからだ。
「自分だけは大丈夫!」と信じていても、デビューする日が刻々と近づいているのかもしれない。さっそく下記のチェックで危険度をチェックし、いまから備えておこう。

花粉症チェック

  • 風邪でもないのにくしゃみが止まらないことがある
  • 目が猛烈にかゆくなることがある
  • 風邪でもないのにサラサラした鼻水が止まらないことがある、もしくは鼻がつまることがある
  • 家族に花粉アレルギーの患者がいる
  • ほかのアレルギーを持っている
  • 自宅の近所や通勤路に、スギ林や、田畑・草むらがある
  • 交通量の多い道路がそばにある
  • 毎年、決まったシーズン(春先など)に同じ症状が出る
  • 肉類や卵など、高たんぱくの食品を口にする機会が多い
  • あまり部屋の掃除をしない

結果&対策

5~10個…すでにデビューしているあなた

残念ながら、すでに発症している可能性大。本格飛散の前に早めに対策を打ち、この春をうまく乗り切ろう。飛散開始の2週間前あたりに病院で予防薬をもらっておくと安心。また、サプリメントを利用して、ツライ症状にはたらきかける栄養素を補うのもひとつの手。たとえばシソの種子に含まれるα-リノレン酸や、甜茶・バラの花などバラ科の植物やペパーミントなどに含まれるポリフェノールは、アレルギー症状にはたらきかけるといわれているし、おなかの調子を整える乳酸菌も、免疫の過剰反応にはたらきかけるとして注目を集めている。

1~4個…今年は来そうなあなた

デビューの日も近い!?日頃から上記で解説した栄養素を補うほか、体内でこれ以上IgE抗体を増やさないために、花粉を完全シャットアウトすることが肝心。飛散シーズンにはメガネやマスクなど花粉の対策グッズを利用したり、つるつるしたポリエステルや皮素材の衣服を選んだりして、花粉を寄せ付けないようにしよう。室内にこまめに掃除機をかけることもぜひ実行したい。帰宅後に洗顔とうがいを徹底すれば、なおGOOD!

0個……今年はセーフなあなた

どうやら今年は心配なさそう。このまま花粉のアレルギーと無縁の人生を全うするため、普段から栄養バランスのとれた食事生活を心がけよう。特に肉類に偏った食事には要注意。鼻の粘膜を傷めるタバコも自粛したいもの。また、ストレスによる自律神経の乱れも誘引になるとか。うまく発散する方法を見つけておこう。