疾患・特集

忙しいあなたも、すきま時間で体力UP!

「運動する時間が取りにくい…」

忙しくてジムへ通ったり、運動の時間を割いたりしにくい。そんな忙しい人もきっと多いはず。だが、運動を諦めるのはちょっと待って。歩くスピードを、速くするだけで消費エネルギー量が変わってくることはご存知だろうか?

普通のペースを1とするなら、それを速歩きにするだけで運動量はほぼ2倍!急歩にすれば3倍にもなるのだ。朝晩の通勤や、仕事で出かけるときなどに「ついで運動」として、定着させてみてはいかがだろう。

休日のサイクリング

また、もちろん休日のウォーキングやサイクリングもオススメ。ゴルフ好きなら、週に1~2回、打ちっ放しに行って汗を流すという手もある。

最近では、イスに座ったまま行うジャイロキネシスや、呼吸法を取り入れたピラティスなど、家での余暇タイムを利用してできるワークアウトも。通勤での速歩きが習慣になったら、こうしたゆっくリズムでできるメニューにステップアップしていってみよう。
ピラティスとは、ドイツ人のジョセフ・ピラティスが、リハビリの一環として考案したトレーニングのこと。呼吸法を大切にした、ゆっくりペースのエクササイズで、柔軟性のあるカラダづくりができることで人気を集めている。

転ばぬ先の杖サプリ

■疲れをやわらげる

クエン酸 不足すると疲労の原因物質である乳酸がたまり、体脂肪が増える原因にも。運動直後に摂ると疲労の回復がすみやかになるといわれている。
アミノ酸 (アルギニン・グルタミン) どちらもアミノ酸の一種で、筋肉の疲労回復を促すとされる成分。運動後に摂るのが効果的とされている。
パントテン酸 ビタミン B群の一種で、糖質の代謝に大きく関わる成分。運動によって発生した乳酸を処理し、疲労の回復を促すほか、ストレスに対抗するはたらきもあるとされている。

■関節痛を防ぐ

コンドロイチン 関節や角膜、肌組織にうるおいを与えるといわれる成分。また、タンパク質と結びつき、軟骨の成分がつくられることもわかっている。グルコサミンと一緒に摂るのがよいといわれている。
グルコサミン 体内では、アミノ酸の一種・グルタミンとブドウ糖によって生成されるアミノ糖のひとつ。このグルコサミンのはたらきでコンドロイチンの生成が促され、関節や角膜、肌細胞などにうるおいを与えるとされている。
MSM(メチル・スルフォニル・メタン) 有機イオウ成分のひとつで、関節や皮膚、爪、髪などに存在する。アミノ酸やタンパク質、コラーゲンの合成を促し、軟骨の成分を補うほか、炎症の原因となる関節内の乳酸を取り除くなどのはたらきで、関節痛をやわらげるとされる。激しいスポーツや加齢によって失われやすく、食事では摂りにくいため、サプリがオススメだ。

「もう少し体力をつけたい…」

もともと体力があるほうではない、近ごろ体力が落ちたようで運動する自信がない…。そんなときは、階段の昇り降りなどからはじめてみるのがオススメだ。家ではもちろん、駅や会社、出先などで 2~3階くらいのところはエレベーターを使わずに階段を使うだけ。

ヨガ

一見とても簡単そうで、あまり「運動」というイメージがないだろうが、これだけで身体活動量はしっかりアップでき、体力をつけていくことができる。 また、家でカラダを柔軟にするストレッチを行うのもいい。最近、人気のヨガなども、ストレッチ感覚でできるので、無理せずに続けられそうだ。

人気のヨガの中でも今、話題を集めているのが「ホットヨガ」。これは、部屋の温度を38℃前後、湿度を65%前後に設定して行うヨガのこと。こうすることで筋肉が収縮しやすい環境になり、体の硬い人でもスムーズにエクササイズができるのと同時に、大量に発汗するため新陳代謝が高まるといわれている。

体力UP!に効くサプリ

アミノ酸 (BCAA) カラダに欠かせない9種類の必須アミノ酸のうち、特に筋肉に多く存在する「バリン」「ロイシン」「イソロイシン」の3つを“BCAA”と総称する。運動の前や運動中に補給することで、筋肉の疲労を抑え、運動の持続性が高まるとされている。
a-リポ酸 別名チオクト酸とも呼ばれる補酵素で、エネルギー生成に欠かせない成分。糖質の代謝を促すはたらきや、ビタミンCやEの約400倍ともいわれる抗酸化力でも人気を集めている。食事では摂りにくいため、サプリがオススメだ。
オクタコサノール 渡り鳥の数千キロにも及ぶ飛行距離を支えているエネルギー源として話題の成分。体内では主に、カラダのエネルギー源であるグリコーゲンの貯蔵を促し、運動中のスタミナ切れを抑えるとされている。