疾患・特集

少しの工夫で手軽においしく、酢を飲もう!

すっぱい酢を飲むのが苦手な人も多いのでは。でも、少しの工夫で、酢は手軽においしく取り入れられる。あなた好みの酢の飲み方を見つけて、健康に役立てよう!

黒酢の利用法、飲み方のポイント

長期間熟成される黒酢は、米酢にくらべて味もマイルド。健康飲料として取り入れられることが多いようだ。とはいえ、黒酢にも少し酸味があり、そのままでは刺激がやや強い。原液のまま飲むと胃を荒らすこともある。

飲み方のポイント

  • 1日30ml程度を薄めて、できれば空腹時をさけて飲むとよい
  • もし水で薄めても酸味やクセが気になる人はハチミツやリンゴジュース、スポーツドリンクなどを加えるとぐっと飲みやすくなる
    ※ただし、ダイエット効果を期待したいときは糖分の加えすぎには注意しよう。
  • 飲むのが苦手な人は、普通の米酢のように料理に利用してしまうのもひとつの手。

黒酢にいろいろ加えてみて飲みやすくしよう

一方、同じ黒い酢でも、塩分を含む中国黒酢(香醋)は料理に利用したほうがよい。酢の消費量世界第1位である本場中国では、黒酢は調味料としてはもちろん、お粥や麺にかけたり、餃子につけたり、としょう油のような感覚で使われている。油との相性がよく、中華料理の仕上げに少し加えれば、あっさりして一味違った味が楽しめる。酢豚などの料理に米酢のかわりに使うのも、コクが出るのでオススメだ。

もろみ酢の利用法、飲み方のポイント

酢酸が主成分となる一般の酢と違って、もろみ酢の主成分はクエン酸。クエン酸は酢酸のように蒸発はしないので、無臭で、鼻に「ツン」とくる刺激もほとんどない。また酸味が少なく味はまろやかなので、ストレートでも飲みやすい。

飲み方のポイント

もろみ酢の開封後は冷蔵庫に保管!

  • ミネラルが豊富な黒糖を加えるのもよい
  • クエン酸が多い柑橘系の果汁を加えれば、さらにクエン酸の効果アップが期待できる
    ※もろみ酢はいたみやすいので、開封後は冷蔵庫で保管して早めに使い切るようにしよう。

酢を飲めば、体がやわらかくなる!?

昔から「体をやわらかくするには、酢を飲むといい」とよく言われたが、これはどうやら酢酸が骨のカルシウムを溶かして骨をやわらかくする、ということが始まりのようだ。確かに、マリネなど魚を酢につけておく料理では、骨がやわらかくなっている。でも残念ながら、飲んだ酢は体内で分解され、直接人間の骨に届くことはない。酢を飲んでも体がやわらかくなるということはなさそうだ。

公開日:2004年7月26日