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血液中のわずか0.1%の糖質がカギ

血液の中身を探る

血液の中に含まれるものといわれて思い浮かぶのは、どんなものだろう?赤血球に白血球、コレステロール…。血液中には、実に約600種類もの成分が含まれているといわれる。
血液中に含まれる成分を大別すると、赤血球などの有形成分が約45%、水分や糖質、脂質などの液体成分が約55%。その液体成分のうち、「糖質」はわずか0.1%程度を占めるに過ぎないのだ。たんぱく質が約7〜8%、脂質が約1%含まれることを考えても、驚くほどわずかな含有量。

血液の組成図

血糖は何をしている?

血液中に占める割合が小さいとはいえ、血糖の役割は大きく、まさに、私たちの生命を左右する成分のひとつ。

まず、血糖の体内での作られ方を見てみよう。血糖の原料となるのは、炭水化物、たんぱく質、脂質の三大栄養素。これらの栄養素が食事によって摂られると、消化されて小腸に送り出される。ここで糖分が肝臓へと吸収され、肝臓で血糖に変換されて血液中に送り出される。
こうして血液中に送り出された血糖は、私たち人間が生活していくうえで最も大切なエネルギー源となる。とくに、脳にとっては唯一のエネルギー源として、さまざまな活動の源となる。

つまり、私たちが呼吸ひとつするにも、血糖がなければ話にならないということ。そのため人間の体には、たとえ一瞬でも血糖が枯渇することがないように、徹底した防御システムが組み込まれているのだ。


血糖値にはリズムがある

よく、おなかが空いたことを「胃がカラッポだ」と表現したり、胃のあたりを押さえて「おなかが空いた」といったりするが、それは誤解。空腹を感じているのは、実は「脳」。脳が血液中の血糖値が低くなったのを感知して、空腹感を訴えるように指令を出すのだ。

また、すごくおなかが空いていたのに仕事や何かの事情で食事ができないでいる間に、空腹感を忘れてしまった、空腹感がそれほどでもなくなったという経験はないだろうか!?
実はここに、血液中の血糖の枯渇を防ぎ、常に一定以上の血糖が血液中を巡るようにしている体の防御システムが隠されている。

■血液中の血糖を一定に保つシステム
食事によってたくさんの血糖が血液中に送り出される
すい臓からインスリンというホルモンが分泌され、当面のエネルギー源となる分の血糖を除いた分を蓄える
血糖をグリコーゲンに変換して筋肉や肝臓に蓄える
筋肉や肝臓の貯蓄スペースがいっぱいになると、血糖を脂肪に変換して脂肪細胞に蓄積
こうして生命活動に必要な分を残して血糖を処理し、血糖値を下げている

その一方で、血糖が残り少なくなってきたのに食事をしないでいると…
筋肉や肝臓に蓄えたグリコーゲンを血糖に変換して血液中に送り出し、血糖を増やす
さらに足りなければ脂肪細胞に蓄積した脂肪を取り崩し、血糖に再変換して血液中に送り出す

血糖値のリズム

つまり、食事をしたときに糖分をしっかり貯め込んでおいて、不足しそうになったら貯蓄を取り崩して補充するシステムが体内にはあるのだ。このシステムのおかげで、体内では常に血糖値が、最高で160mg/dl、最低で70mg/dlの範囲内に保たれるようになっている。

だが、どんなに精巧なシステムにもときとして狂いが生じてしまうように、体内のシステムも異常をきたすことがある。血糖コントロールのシステムに異常が発生した場合には、どんな弊害が出てくるのだろうか!?

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