活性酸素はさまざまな老化現象や生活習慣病の原因ではないかと考えられている。活性酸素の仕組み、4つの活性酸素のことを紹介。さらに、あなたのサビ度をチェック!
「体がサビる」という言葉とともに、今ではすっかり定着した「活性酸素」。この活性酸素が私たちの体に及ぼす影響は、まさに「サビる」という表現がぴったり。では、「活性酸素」は私たちの体をサビさせることで、どんな現象を引き起こしてしまうのだろうか?
酸素は生きていくために欠かせない大切なものだ。ところが、ちょっとしたキッカケで「活性酸素」という物質に変化してしまう。そして、この活性酸素こそが、さまざまな老化現象や生活習慣病の原因ではないかと考えられているのだ。
酸素原子 酸素原子は、内側の軌道に2コ、外側に6コの電子をもっている |
ふつうの酸素 酸素原子2コから成る。両側の電子同士がペアをつくって安定。 |
スーパーオキシド 一番ポピュラーな活性酸素。片側だけがペアのいない不対電子になり、不安定に。 |
一重項酸素 紫外線や放射線などの影響で発生する。軌道が一つカラになり、不安定に。 |
過酸化水素 酸素原子2コと水素原子2コから成る。ペアのいない不対電子はないが、繋がりが弱くとても不安定。 |
ヒドロキシラシカル 最も電子を奪う力が強い。酸素原子1コと水素原子1コから成る。 |
酸素の原子核のまわりにある電子が2コでペアになっているのが、安定した状態だ。そこで、ペアのいない不対電子をもった不安定な活性酸素は、何とかして安定しようと、あたりかまわず近くの分子から電子を奪い取ってきてしまう。これが、つまり「酸化させる(サビさせる)」ということ。こんな具合に体内の細胞を酸化させ、細胞の正常なはたらきを阻害してしまうのだ。
当てはまるものが多ければ多いほど、活性酸素がたまりやすいということ。さて、あなたはいくつ当てはまる?