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ここがポイント!花粉症対策「食事」「生活」

花粉症予防に大切なのは、毎日の食生活と、花粉を寄せ付けない生活です。控えた方がよい食べ物をはじめ、サプリメントで摂れるおすすめ成分、空気清浄機の置き場所など、意外に見落としがちなポイントをご紹介します。

花粉症対策:食事のポイント

控えた方がよいものは?

花粉症の症状を悪化させないためにも、日頃の食生活には十分気を配りたいもの。例えば、高たんぱく質食品や嗜好品は花粉症の悪化に関係しているといわれているので、なるべく控えるようにしましょう。

●高たんぱく質食品

高たんぱく質食品控えた方がよい

肉、卵、魚卵などの高たんぱく質食品を食べ過ぎると消化酵素の分泌が追いつかず、十分アミノ酸に分解できずに腸で吸収されてしまうことがあります。分解が不十分なままに吸収されると、体は「異物」とみなして抗体が増え、アレルギーを引き起こす要因となることもあります。

●刺激物・アルコール・たばこ

香辛料をたっぷり使った激辛食品やアルコールなどの刺激物は、鼻の粘膜の毛細血管を広げてうっ血や充血を引き起こしやすくします。その結果、鼻づまりがひどくなることもあるので、食べ過ぎには注意しましょう。また、たばこの煙に含まれる有害物質も鼻の粘膜を刺激し、花粉症の症状を悪化させてしまいます。自分だけではなく、周囲の人のためにもぜひ禁煙を心がけましょう。

この天然成分で花粉症予防

サプリメントやドリンク、お茶など、花粉対策の食品類も店頭にたくさん並ぶようになりました。花粉症シーズンを快適に過ごすためにも、副作用の少ないこうしたアイテムを利用することもひとつの方法です。

●バラの花エキス

バラ

バラの花びらから抽出したエキスは、すぐれた抗アレルギー作用があることで知られています。花粉症だけではなく、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎などにも効果的です。

●プロポリス

プロポリス

ミツバチが集めた樹液と、ミツバチの唾液が混ざり合ったヤニ状の成分です。ヒスタミンの過剰放出を抑えて花粉症の症状を抑える効果があります。また、殺菌作用のほか、抗酸化作用、抗ウイルス作用など幅広い効用もあります。

●シソエキス

シソ

赤シソのエキスには、花粉症の症状を引き起こすきっかけとなるIgE抗体を少なくする作用があるといわれています。また抗炎症作用もあるため、花粉症の諸症状を抑える効果も期待されています。

●甜茶

甜茶

バラ科の甜茶に含まれる甜茶ポリフェノールは、ヒスタミンの放出を抑えて花粉症の症状の緩和に役立つとされています。花粉症のみならず、アレルギー性鼻炎やアトピー性皮膚炎などのアレルギー症状にも有効です。

花粉症対策:生活のポイント

ペットについた花粉も払おう

近頃、ペットを飼う人が増加していますが、ペットの毛は花粉の温床になってしまいます。いくら飼い主が完全防備をしていても、外に連れ出した花粉まみれのペットを室内に入れたのでは効果はありません。散歩をさせる場合には花粉の飛散量の少ない早朝を選び、風邪の強い日や湿度の低い日には控えるようにしましょう。また、家に入れる前には毛をブラッシングして花粉をしっかり払うようにします。

空気清浄器は置き場所を工夫

室内に空気清浄機を設置するのも効果的ですが、大切なのは置き場所です。花粉症の症状があらわれるのは目や鼻。つまり、顔の高さに空気清浄機を置いておくことで、花粉症の吸い込みや付着がカットできます。また、ベッドルームに置く場合には、ふとんのそばに置きましょう。部屋の片隅に置いておくより効果があるので、ぜひ試してみてください。

床は掃除機をかけるだけではなく、水ぶきも

部屋に入った花粉を除去するには、こまめな掃除が大切ですが、掃除機だけでは十分に花粉を取り除けないものです。掃除機をかけたあとは、必ず水ぶきを心がけましょう。また、布製のソファや座布団には必ずカバーをかけ、こまめに洗濯をして取り替えるようにします。もちろん、カバーを取り外したら掃除機でていねいに吸い取ることも忘れずに。
掃除機をかけるときには、目立つところだけでなく、部屋の隅やベッドの下、棚の上や下など、ホコリがたまりそうなところもくまなく吸い取っておきましょう。