毛髪は母親のお腹にいる9~14週目の胎児のころから生えてきます。毛穴の数は生まれる前に決まるため、成人になってもその数は変わりません。そんな「髪」ってどんな構造をしているのでしょうか? 髪の断面図や毛根の構造を見てみましょう。
髪の毛は日々伸びている。そして、ある一定のサイクルで生まれ変わっている。だから、1日にある程度の本数が抜けても、それほど心配することはない。
さて、それでは一体、どのくらいが寿命なのか、ご存知だろうか?
日本人は約10万本。ちなみに、毛色によって本数は異なり、ブロンドなら14万本、褐色なら11万本、赤毛なら9万本と言われている。
男性なら約3~5年、女性なら4~6年。
50~60本程度。このくらいなら薄毛の心配なし!
約1cm程度。
毛髪が安定した状態でいられるのはpH4.1~4.7の間。弱酸性なら問題はないが、アルカリ性には反応しやすく特に強アルカリ性だと髪のたんぱく質を破壊してしまう。
あの細い髪の毛は、どんな構造をしているのだろうか?その断面図を見てみると、実は三層構造になっている。中心は毛髄質、そのまわりが毛皮質、いちばん表面がおなじみのキューティクルだ。
また、当たり前だけど、髪の健康を左右するのは、髪の毛だけでなく、頭皮も重要なポイント。
頭皮の表面に出ている部分を「毛幹部」、埋もれている部分を「毛根部」、毛根の下端の丸く膨らんでいる部分を「毛球」という。毛球の下端にある部分を「毛乳頭」といい、ここに血管や神経が集まっているのだ。
「毛乳頭」から栄養補給を受けた「毛母細胞」が分裂増殖活動を繰り返して髪の毛をつくり、その髪が上に押し上げられて髪は成長している。どんなに髪が長くなっても髪の根から栄養を取り入れていることには変わりがない。ということは、髪が健康でいるためには、頭皮が健康であることが大切なのだ。