便秘も苦しいものですが、突然襲ってくる下痢も恐ろしいもの。それが、仕事中や外出先だったら…?そんなときに効くツボをご紹介。便秘を解消するツボもあります。また、慢性の便秘や下痢でお悩みなら、東洋医学の漢方をおすすめ。
手の親指と人差し指のまたの間にある。もう一方の手の親指の腹でゴリゴリと円を描くような感じで押しもみする。長くもみすぎると手がしびれるのでほどほどに。
腕の手の甲側で、手首の中央から上へ指4本分のところに外関(がいかん)というツボがあるが、そこからさらに上へ親指幅分上がったところが支溝というツボ。親指の腹でグッと力を入れて強く真下に向けて押す。どんな便秘にも効く「便秘の名穴」といわれている。
便秘の基本方剤 | 大黄甘草湯(だいおうかんぞうとう) |
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体力があり、のぼせ気味で血圧も高く、黒い宿便がある | 三黄瀉心湯(さんおうしゃしんとう) |
体力があり、肥満(特にタイコ腹)で、食欲大 | 防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん) |
体力があり、唇が赤黒く、のぼせ、頭痛が強い。生理不順等がある | 桃核承気湯(とうかくじょうきとう) |
体力がなく、下剤を使うとお腹が痛む人や、小児 | 小建中湯(しょうけんちゅうとう) |
脱肛や痔疾患を伴うもの | 乙字湯(おつじとう) |
つねに便秘気味の人は、排便あるなしにかかわらず1日1回はトイレに行く習慣をつけ、適度な運動を行うとよい。
イモ、豆、プルーン、ゴボウなど食物繊維を多く含んだものを食べる。
コロコロした乾燥便の出る人は、腸を潤す黒ゴマ(すったもの)やハチミツ、クルミがよい。
起き抜け一杯の牛乳や水も効果的だ。
向こうずねの外側で、ひざ下へ指4本分下がったところ。押すとビーンとした痛みがある。ここを親指で強めにしっかりと、6~7秒ぐらいずつ10回指圧する。
急に下痢気味になったがすぐトイレに行ける状態ではない、というときに助けてくれるのがこのツボ。手の甲の中心部から少し薬指寄りのところにあり、下痢の時はここに強い痛みが現れている。ここを親指でゴリゴリ強めに押しもみすると、便意が不思議とひいていく。
みぞおちあたりがつかえた感じで重苦しく、便秘と下痢を繰り返す | 半夏瀉心湯 (はんげしゃしんとう) |
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水様性の下痢に。嘔吐と下痢が同時に起こる吐き下しにも効果的 | 五苓散(ごれいさん) |
一過性のひどい下痢のときは、水分補給に気をつけながら消化のよいものを食べる。冷たいものは厳禁!
慢性の下痢の人は、水分のとり過ぎや冷たいものに注意。繊維のかたいタケノコやゴボウ、お腹の中でガスを発生させやすいカボチャ・イモ・豆類をひかえること。
神経過敏で下痢をよく起こす人は、ストレスをためないように注意して!