疾患・特集

アレルギーの治療ってどんなもの?

アレルギーで大切なのは「自分で勝手に判断しない」こと。専門のお医者さんと、大切な3つの側面から良くしていこう!

見えないけれど…アトピーは皮膚のバリアが壊れやすい

アレルギーは最近、一般にひろく知られるようになり「私は○○アレルギーで…」なんて話もよく聞くようになった。しかし、それは本当に専門医に検査・診断してもらい、確認した結果だろうか?アレルギーで一番イケナイことは自分で勝手に「コレは○○アレルギーだ」と決めつけることだ。

こんなコトしてませんか?

ケース1:卵や魚介などを食べて、具合が悪くなったので、それをアレルゲンと判断。自分で「それを食べなければいい」と決めた
⇒特に育ちざかりの子どもの場合、栄養の偏りが心配される。
まずはそれが本当に原因なのかの確認第一!

ケース2:春になったら鼻水が出るようになった。「コレは花粉症だ」と思い、薬局で薬を買って春の間はずーっと使っている
⇒風邪や別のアレルギーかもしれないのに、売薬を買って対処しても仕方ない。
一般的にはあまり強くないとは言え、売薬での副作用もありうる。

アレルギーにはトリプル・パンチ!

アレルギーには、主に図にある3つの側面から治療をする。
アレルギーは「体質」によるところも多いため、「完治」ということは多くの場合、難しい。主な目的は「症状を抑える・悪化させない」になる。しかし一方、アレルギーは症状さえおさまればいい病気でもある。
また「気長に取り組む」ことが肝心で、根気が必要にもなるが、一方で「自分自身で改善できる」ことも多いため、ほかの病気より薬、お医者さん頼みの治療から脱することも可能だ。
だから、特にアトピーの子どもを持つお母さん!あまり難しく考えたり、深刻にならないで。

アレルゲンの除去

まずはアレルゲン=「アレルギーを誘発するもの」から、体を遠ざけるのが、アレルギー治療の基本中の基本!ダニなどの場合、ゼロにすることは不可能だが、「この数なら体は大丈夫」というところまで減らせれば、大きな効果がある。

生活習慣の改善

免疫も含め体の「強さ」を支えるのは、やっぱり生活習慣!同じアレルゲンでも、体調によって「アレルギー症状が出ない」「出ても軽くてすむ」ということが確認されている。体の「地盤がため」もしっかりやろう。

症状の緩和

アトピーで皮膚が炎症を起こしただれている、花粉症のあまり鼻水が止まらず生活もままならないなどの場合、まずは激しい症状を薬などでしずめる必要がある。また、そこまで悪くなる「きっかけ」を減らすために、日々の「お手入れ」も大切だ。