肥満、糖尿病、高血圧など、生活習慣病に効くといわれる温泉もあります。全国各地の温泉をご紹介します。
高血圧や動脈硬化、糖尿病など、生活習慣病気味の人は、どんな温泉に行く前にも、必ず主治医に相談しておきましょう。温泉に入ると、一時血圧が上がることがあるため、逆に体を害することもあるからです。
また、生活習慣病に効くといわれる温泉は数多く存在しますが、1日か2日くらいつかっただけでは効果はありません。温泉療法で本当に治そうと思うのなら、温泉療法医や温泉療法認定専門医など、専門知識のある医師に指導してもらいながら、長期間かけて湯治を行う必要があります。
湯治の間も温泉につかるだけでなく、食事療法、運動療法を並行して行うことになります。
全国各地の肥満、糖尿病に効果ありといわれる温泉をご紹介します。ナトリウム炭酸水素塩泉(重曹泉)や硫酸塩泉の温泉の飲用が、糖尿病に効果があるといわれています。もちろんこれと並行して、水中などでの運動や食事療法、規則的な生活習慣をつけるなどを行う必要があります。このような総合的な指導をしてくれる温泉病院もあります。
温泉名 | 泉質 | 備考 |
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元湯温泉(栃木県那須塩原市) | 硫黄泉 | アトピー・胃腸病などにも効果があります。「塩原十一湯」のひとつです。 |
増富ラジウム温泉(山梨県北杜市) | 放射能泉 | 動脈硬化、高血圧、婦人病、便秘、痛風などにも効果。国民保養温泉地です。 |
上牧温泉(群馬県利根郡みなかみ町) | 硫酸塩泉 | 肥満(飲用)、神経痛、リウマチ、胃腸病などにも効果。近くには診療施設のあるホテル、温泉病院もあります。 |
酸ヶ湯温泉(青森県青森市)・松川温泉(岩手県松尾村)・天童温泉(山形県天童市)・三朝温泉(鳥取県三朝町)・天ヶ瀬温泉(大分県天瀬町)・長湯温泉(大分県直入町)・林田温泉(鹿児島県国分市)
熱いお湯につかると、その刺激で体の血管が収縮し、心臓にどっと血液が流れ込んで血圧が急激に上がってしまいます。このため、湯温の高い温泉や刺激の強い温泉などには、高血圧の人が入れない温泉もあります。温泉旅行に行くときに、あらかじめ確認しましょう。
また、温泉に入るときの注意事項を守ることも大切です。
温泉名 | 泉質 | 備考 |
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板室温泉(栃木県黒磯市) | 単純温泉 | 痛風、リウマチにも効く。国民保養温泉地です。 |
鹿教湯温泉(長野県丸子町) | 単純温泉 | 胃腸病などにも効きます。 |
畑毛温泉(静岡県函南町) | 単純温泉 | 神経痛、リウマチにもおすすめです。 |
カルルス温泉(北海道登別市)・玉川温泉(秋田県田沢湖町)・湯岐温泉(福島県塙町)・湯屋温泉(岐阜県小坂町)・長湯温泉(大分県直入町)・林田温泉(鹿児島県国分市)