疾患・特集

こんな自覚症状には要注意!早期発見でがんに打ち勝つ

がんは、ある程度病巣が大きくならないと症状らしい症状が出てきません。でも、何となく不調を感じ、念の為に検査を受けたらがんだった…というケースも多くみられます。がんの前兆かもしれない症状と主ながん検診をまとめました。

主ながんの自覚症状

よく原因のわからない出血や痛み、体を触ってみてしこりを感じるようなことがあったら、病院で検診を受けましょう。

部位 症状
肺がんせきが続く、たんに血が混じる、胸や背中が痛むなど
喉頭がんのどが何となくおかしい、声がかすれる、のどの痛みなど
胃がん胃の具合が悪い、食欲がない、食べ物の好みが変わるなど。ただし、胃がんの場合、これといった自覚症状がないことも多いので、定期検診をきちんとうけることが大事
食道がんものを飲み込むとき、つっかえたり、しみるような痛みを感じる
大腸がん無症状のことが多いが、便秘または下痢が続く、便に血液が混じる、腹痛などが起こることもある
肝臓がん上腹部の圧迫感や痛み、おなかが張った感じがする。また、体重が減ったり黄だんがおこることもある
腎臓・ぼうこうがん上腹部の鈍痛や不快感のほか、尿に血が混じることもある
乳がん乳房にしこりができる。また、乳首からほんのちょっと出血があることも
子宮がん早期には自覚症状がないことが多いが、おりものや出血があることも
脳腫瘍早朝や起床時に吐き気を伴う頭痛がおこることが多い

主ながん検診

各自治体では定期的にがん検診を実施していて、ほとんどの場合は無料、もしくは小さな費用負担で受けられます。会社などに勤めている人は、職場でがん検診を申し込める場合もあるので、積極的に受けることをおすすめします。

がん検診の結果が「陽性」(がんの疑いあり)だった場合、精密検査を受けて、より詳しく調べる必要があります。

指針で定めるがん検診の内容

種類 検 査 項 目 対象者 受診間隔
胃がん検診 問診に加え、胃部エックス線検査又は胃内視鏡検査 のいずれか50歳以上 ※当分の間、胃部エックス線検査については40歳以上に対し実施可2年に1回 ※当分の間、胃部エックス線検査については年1回実施可
子宮頸がん検診 問診、視診、子宮頸部の細胞診及び内診20歳以上2年に1回
肺がん検診 質問(問診)、胸部エックス線検査及び喀痰細胞診40歳以上年1回
乳がん検診 問診及び乳房エックス線検査(マンモグラフィ)※視診、触診は推奨しない40歳以上2年に1回
大腸がん検診 問診及び便潜血検査40歳以上年1回
市町村のがん検診の項目について― 厚生労働省においては、「がん予防重点健康教育及びがん検診実施のための指針」(平成20年3月31日付け健発第0331058号厚生労働省健康局長通知別添)を定め、市町村による科学的根拠に基づくがん検診を推進。

出典:がん検診の種類について 厚生労働省健康局がん・疾病対策課

■関連記事

更新日:2020/09/25