疾患・特集

体内をサビさせない生活術

活性酸素の害から身を守る方法があります。ひかえたほうがいい食品や、たばこを吸わないなど、生活面での工夫をご紹介します。

ひかえたほうがいい食品

コンビニやスーパーの惣菜などは、食品添加物を含んでいるケースが多いようです。食品添加物は体内に入った異物とみなされて肝臓で解毒されますが、この過程で活性酸素が発生して肝臓を攻撃、肝機能障害などの原因になります。アルコールも同様です。
また、ポテトチップスやインスタントラーメンなど、油で揚げた加工食品は、封を開けたまま保存すると油分が酸化して、過酸化脂質という物質になります。これも肝臓で解毒されるため、活性酸素の発生源になります。また、解毒しきれなかった分が血液中に入り込み、細胞内のDNAを傷つけたりしてしまいます。サラダ油なども封を切ったら冷暗所に置き、空気と接触させないよう気をつけるようにしましょう。

活性酸素の発生をおさえる生活

●たばこを吸わない

喫煙者の肺にタールが入ると、体内の免疫システムがはたらいて、活性酸素を吹きかけて攻撃しようとし、肺の組織をどんどん破壊してしまいます。
また、たばこを吸うと血管が収縮するため、動脈硬化を引き起こすきっかけにもなりかねません。血液中のコレステロール値や、血糖値の高い人は特に気をつけましょう。

●スポーツは、無理せず気長に

激しいスポーツを行うと、呼吸量が増えて活性酸素が発生しやすいようです。ただし、ウォーキングなどの軽い運動を長時間行うなら大丈夫。活性酸素に負けない強い体を作るためにも、毎日継続して行いましょう。

●男性も紫外線対策が必要

紫外線は体の表面を通り抜け、有害な活性酸素ヒドロキシラジカルを大量発生させてしまいます。この活性酸素はシワだけでなく、皮膚がんとの関係も指摘されています。外回りの営業やゴルフの際には紫外線対策をとるようにしましょう。

●ストレスと上手く付き合う

強いストレスも活性酸素発生の原因になります。ストレスは、生活習慣病とも関係があると言われているので要注意です。リラックスする時間を作るなど、少しずつでもいいから、ストレス解消を心がけましょう。

●空気のきれいなところに住む

これから住み換えをするなら、空気のきれいなところがいいでしょう。大きな道路の側や、工場や産業廃棄物処理場の近くなどで、汚染された空気を常に吸っていると、喫煙と同様、活性酸素発生の原因となってしまいます。