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水は上手に飲もう!

最近、水を飲むことが少なくなったと言われています。水は生命の源です。1日3回、300ccを程度を目標に積極的に飲みましょう。

健康的な水の飲み方

一般的に、健康的な水の飲み方として推奨されているのが、「3・3・3摂取法」です。

1日3回・300ml(1回につき)の水を・3分かけて飲む

水分補給は、このルールにのっとって「少しずつゆっくりと」を心がけましょう。
最近の人は水を飲む量が少ないと言われていますが、この程度の水分は普段から意識的に摂りましょう。

スポーツや、お風呂の前後は?

特に暑い夏、ドッと汗をかくと、どうしても飲む水の量は増えてしまいます。昔の運動部では「水を飲むとバテる!」なんて言ったものですが、これはまったく逆です。脱水症状の心配もあるので、水分は積極的に摂りましょう。
ただし、 喉が渇いたからといって、ガブ飲みするのは避けた方がいいでしょう。というのも、汗をかいた後の体は、水分だけでなくミネラル分も失われています。ここに、水分だけ大量に供給すると、体液中のミネラル濃度が薄くなってしまいます。

スポーツ飲料なら、ガブ飲みも大丈夫?

体から失われるミネラルを補ったスポーツ飲料は、特に激しいスポーツ後や、大量の汗をかいたときには、効率的な飲料として優れています。
しかし注意したいのは、スポーツ飲料にも、かなりのカロリーがあるということです。サッカーやバスケットボールなどの激しい運動や、キツイ肉体労働を行うならともかく、1日20分のウォーキングをする程度なら、水だけでも十分です。

1日に必要な水分は、どのくらい?

生物が生きていくために、以下のように「水」はなくてはなりません。

  • 体内で起こる化学反応はすべて、水に溶けて初めて進行します。
  • 栄養物やホルモンなどを溶かし、血液などの形で体全体に運搬します。
  • 体温を一定に保つ上でも、重要な役割を果たします。

1日に必要な水分は、どのくらい?

成人の水分の出入り(1日あたり) 水分の出入り

一般的な大人は1日に約2,000~2,500mlの水分を体外に排出しています。したがって、毎日その分を補給してやる必要があります。なお幼児の場合、体重あたりの水分出入りは大人よりも多く、体重10kgの幼児でも1日1リットル出入りしています。

  • ●代謝水
    体内で、脂肪や糖質などの栄養素が燃焼することで発生する水分(燃焼水ともいいます)。
  • ●不可避尿
    体内の老廃物を溶かすのに最低限必要な尿。つまり、1日最低500mlの尿を出さないと、体に老廃物が貯まり、病的な状態になってしまいます。
  • ●随意尿
    摂取した水分の量によって調節される分の尿。多く水分を摂り過ぎたら、これで排せつします。