「良い炭」として有名な備長炭。注目の高い竹炭。これらは一般的な黒い炭とはちょっと違っており、炭にも種類があります。健康に効果がある炭とはどんなものでしょうか。それぞれの違い、特性を知って、上手に使いましょう。
作り方 | 400~700℃の比較的低温で焼き、木が炭になった時点で窯を密閉してしまい火を消します。 |
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形状 | 表面に皮がついて黒色をしています。柔らかいです。 |
特徴 | 火付きが良いです。 |
利用法 | 金属の精練や鍛冶、茶道などに使われます。水やお風呂に入れたり、ごはんを炊くのには、あまり向きません。 |
作り方 | 1000℃以上の高温で焼きます。白熱した木炭を1本1本窯口まで集め、15~20kgずつ外に引き出し、消粉(けしこ)といわれる湿気を含んだ灰と土をかけて火を消します。この消粉がついて白く見えるために、白炭といわれます。 |
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形状 | 白っぽく見えます。木の皮はとけています。ノコギリでも切れないほど硬いです。 |
特徴 | 燃料としては火付きは悪くも、火持ちが良いです。表面には細かい孔(あな)が無数にあいており、これが色々な健康効果をもたらす秘密です。 |
利用法 | 生活燃料、暖房のほか、食べ物・空気・水の浄化など健康生活にも有用です。 |
作り方 | 竹を焼いて炭にしたものです。水蒸気を窯の内部で回流させ、窯の温度を約1.5度ずつ上げながら、3~4日かけて焼きます。炭化には木炭の約半分の40~50時間ほどかかります。 |
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形状 | 導管にそって、縦に無数の孔を残しています。このため、 消臭・防湿効果が高く、その吸着力は黒炭の10倍以上もあると言われています。 |
特徴 | 金属イオン(マグネシウム・カルシウムイオン)やカリウム、ナトリウム、鉄分などの天然ミネラルが豊富に、しかも水に溶けやすい形で含まれています。 |
利用法 | 白炭と同様の、健康生活へのさまざまな活用ができます。 |
木炭を作るときに生まれる副産物が木酢液(もくさくえき)、竹炭を作るときに生まれる副産物が竹酢液(ちくさくえき)です。ボトルにつめたものを買うこともできます。
木酢液は、そのすぐれたパワーを使って、庭にまいたり、家の土台に塗るなど、ほかにも色々な使い方ができます。何より良いのは、化学的に合成された防虫剤や消臭剤、殺菌剤とは違い、自然の中から生まれているので、安心して使えるという点です。