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お腹救済!ヨーグルトの効果

体に良い乳酸菌を含んだヨーグルトは、研究によりさまざまな効果が確認されています。便秘や肌荒れの改善、体づくりなど、腸内ビフィズス菌が増えることで、さらにいろいろな健康効果が期待できます。

便秘に効果!ビフィズス菌が増えた!

体に良い乳酸菌を含んだヨーグルトは、研究によりさまざまな効果が確認されています。特にすぐに確認できるのが、下のグラフの通り、便秘の解消です。そして、腸内ビフィズス菌が増えることで、さらにいろいろな健康効果が期待できます。

グラフ:便秘の解消
お通じが週6回以下の31名に、1日100gのヨーグルトを7日間食べてもらった結果。

グラフ:ビフィズス菌が増加
79名の方に、1日100gのヨーグルトを7日間食べてもらった結果。腸内の善玉菌(ビフィズス菌)の数は2倍以上に増加。

ヨーグルトの乳酸菌が作る乳酸や酢酸は腸に刺激を与えて、その動きを活発にします。すると食物の消化吸収がスムーズに進み、便もすみやかに排泄されるようになります。それによって、悪玉菌が食べ物を分解して作る有害物質を腸内に長時間ためず、体外に出すことができます。
しかも便そのものも、悪玉菌の減少で、有害物質の少ない良い便となります。

肌荒れ、ニキビ、吹き出物を解消

腸内の悪玉菌のはたらきがおさえられると、腸から吸収されて血液などとともに体中にまわっていた有害物質が減ります。すると、お肌も健康回復へ。いつまでも「つるつるすべすべ」の肌を保つ「美の秘訣」は、腸内の善玉菌をヨーグルトで増やすことなのです。

体・骨を丈夫に作る

ヨーグルトのたんぱく質は、発酵の過程で、なかば消化されたような形になっています。そのため、消化・吸収がとても良く、体づくりに役立ちやすくなっています。また骨を丈夫にするカルシウムや、血液を作る鉄分の消化吸収を良くするはたらきもあります。さらに腸内では、ビタミンB群を合成し、炭水化物の代謝を助けて、体力をつくります。

老化を防止!

「老化」の原因のひとつに、悪玉菌が作る有害物質の「悪さ」が考えられています。データを見てみると、年をとるにつれて腸内の悪玉菌が増えていっている様子。一方でヨーグルトで有名なブルガリアでは、長寿者が多いようです。ヨーグルトが老化を防止しているのです。

血中コレステロール値を下げてくれる!

まだメカニズムは解明されていませんが、乳酸菌のアシドフィルス菌とビフィズス菌は、血液中のコレステロール濃度が上がるのをおさえる力を持っており、心筋梗塞などにかかりにくくなる効果が期待できます

食品添加物から発がん性物質を減らす

私たちが食べている食品に含まれている食品添加物の中には、体の中で発がん物質に変わる変異原性という性質を持っているものがあります。乳酸菌のアシドフィルス菌はこれをおさえるはたらきをしてくれます。

体の免疫力を高める

外から来るウイルスや細菌から体を守るのが免疫の力です。その力が落ちたとき、人は病気に感染します。また免疫の力に変調が起きたときに発病するのが「がん」です。ヨーグルトで元気になる善玉菌の中には、免疫機能を活性化させ、ウイルスや細菌、がんから私たちを守ってくれるインターフェロンの生産を助けるものがあります。また、がん細胞を殺すキラー細胞と呼ばれる免疫細胞を活性化するものもあります。