一般的には3日以上便通がない場合を「便秘」といいますが、たとえ毎日便通があったとしても安心はできません。便秘の原因の大部分は普段の生活習慣にあります。便秘の原因になりがちな生活をしてはいませんか?チェックしてみましょう。
便秘とは、「食べ物のカス(便)が長く腸内にとどまっているために、水分が吸収されて固くなり、排便しにくくなる状態」のことです。一般的には3日以上便通がない場合をいいますが、たとえ毎日便通があったとしても、便秘を疑った方がいいケースもあります。あなたは大丈夫でしょうか?さっそくチェックしてみましょう。
便が出るまでお腹が張って苦しい感じが続きます。便が出そうな感じなのに、トイレでいきんでもなかなか出ません。出るときにお尻が痛むことがあります。
便がコチコチに固いです。鹿のふんのようにコロコロしています。
便が全部出きっていないような、何かスッキリしない感じのことを残便感といいます。この感じが毎回ある人は、便秘のほか、大腸がんなどの大きな疾患の可能性もあるので、1度、病院で検査を受けることをおすすめします。
便秘の原因の大部分は普段の生活習慣にあります。ここでは、便秘になりがちな生活をまとめました。現在は快便という人も、このような生活を続けていればいつ便秘になるかわかりません。今のうちに改めましょう。
便になるのは小腸などで吸収できない食べ物のカスです。この大部分が野菜に含まれる食物繊維。一方、肉類に含まれるたんぱく質などは小腸で吸収されつくしてしまいます。つまり、肉が多くて野菜が少ないと、固くて少量の便にしかならないため、外に出にくくなります。消化のいいものばかり食べている人も同じような理由で便秘になりやすいようです。
便を外に出すためには、お腹に力を入れて力まなければなりません。そのためには、腹筋力が必要になります。ところが、体を動かさずとも生きていける現代、ウンチを出すだけの腹筋力のない人が増えています。何となく便が出そうでトイレに座ったものの出てこない、そんな繰り返しが続くうちに「便が出そう」という感覚(便意という)が鈍ってしまうのです。
私たちが子どもの頃、「ウンチは朝しましょう」とよく言われたものですが、これにはちゃんと根拠があります。朝食を摂ることで、休んでいた胃や腸が一気に動き出し、便も出やすくなるのです。ところが、便が出そうな感じがしても、忙しくてトイレでゆっくり力む暇がない…!という生活をする人が増えてきました。これが繰り返されることで便意を感じにくくなり、便秘街道一直線。朝に限らず、出そうになったら忙しくてもトイレに行く!のが大切です。
「ストレスがたまって胃が重い、痛い」という人がいます。これは気のせいだけではありません。ストレスのせいで、胃や腸に負担がかかって便秘になってしまうことも多いのです。何とかストレス解消の方法を見つけたいものです。
人間の体の中には時計のはたらきをするメカニズムがあり、消化機能もその時計のリズムに従って動いています。しかし、本来のリズムに合わない不規則な生活をしていると、体内のメカニズムは無理をしなくてはならなくなります。これがストレスとなって、便秘につながることもあります。