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傷あとを消してしまう技術(ワザ)がある!?肥厚性瘢痕、ケロイドの治療法

なかなか消えない傷あと。肥厚性瘢痕、ケロイドの治療法をご紹介します。いずれも長期間の治療になります。副作用などが起きるケースもあるので、医師の説明をよく聞いて進めていきましょう。

肥厚性瘢痕、ケロイドの治療法

肥厚性瘢痕、ケロイドの治療には、さまざまな方法があります。しかし、いずれも何ヵ月もかかる長期間の治療になるので根気よく続けることが大切です。また、体質によっては治療が合わず、副作用などが起きるケースもあります。医師の説明をよく聞いて進めていきましょう。

飲み薬(リザベンなど)

もともと気管支ぜん息やアレルギー性鼻炎、アレルギー性皮膚炎の治療薬として開発された薬ですが、ケロイドの治療にも有効であることがわかり、医療現場で実際に使用されています。
ケロイドによる痛みやかゆみを抑えるほか、長く服用を続けることで、ケロイドの赤みが薄れたり、盛り上がりが平らになるなどの効果もあります。副作用が現われる確率も低いようです。とはいえ、まったくないわけではないので、医師と相談しながら続ける必要があります。

ぬり薬(ヘパリン類似物質、ステロイドなど)

ケロイドに直接塗ることで、かゆみや痛みを抑えたり、ケロイドの赤みや盛り上がりを治す薬も多種類あり、それぞれ効果が確認されています。
ただし、アトピー性皮膚炎の治療にも使われているステロイド剤など、副作用の多い薬もあるので、病院で処方を受けるときは、副作用の有無や薬の使い方などをきちんと医師に確認し、使用法をしっかり守ることが大切です。
なお、ステロイド剤については、患部に注射する治療法もあります。

圧迫治療

伸縮する包帯やコルセット、サポーターなどで、患部を圧迫する治療法です。肥厚性瘢痕の治りを早くするために用いられることが多いようです。副作用がないのも強みで、早い時期から始めるほど効果があります。

このほかの治療法

このほかの治療法として、手術治療、凍結治療、レーザー治療などの外科的な治療法もあります。
いずれの治療も、事前に医師から「同じようなケースの治療をしたことがあるのか」「以前より悪くなる可能性はないのか」 などの説明をきちんとしてもらい、最終的にその治療を受けるかどうかは自分で考えて決めるようにしましょう。