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デンタルフロスは魔法の糸

歯ブラシを普通に使っているだけでは、歯垢(プラーク)は落としきれません。デンタルフロスで歯と歯の間をしっかり掃除しましょう。デンタルフロスの使い方のポイントをまとめました。

デンタルフロスは魔法の糸

デンタルフロスは1本の糸ではありません。約270本もの細いナイロンの糸をよりあわせて、歯と歯の間、歯と歯ぐきの間の歯垢(プラーク)をかきだしやすいように作ってあります。フロス糸で歯の表面をこすると、眼では見えないくらい小さな細菌の塊も壊して落とすことができます。
使い始めはワックスタイプのものが歯の間に入りやすく、おすすめです。

よくなるポイント

デンタルフロスには、糸まきタイプと糸つきようじなどのホルダーつきフロスがあります。
フロッシングは1日1回(できれば寝る前)に行えば十分です。口臭なども改善します。使いすぎは歯肉を痛める原因となるので、注意しましょう。

デンタルフロスの使い方(指にまきつける方法)

デンタルフロスの使い方1

●その1
ヒジくらいの長さ(約40cm)までフロスを出します。短すぎると扱いにくくなり、歯垢を落としづらくなるためです。

デンタルフロスの使い方2

●その2
フロスをコントロールしやすいように、左右の中指に2~3回しっかりと巻きます。

デンタルフロスの使い方3

●その3
歯の側面に沿うように、ゆっくり前後(左右)にしごきながら少しずつ入れていきます。無理に垂直に押し込むと、歯肉が傷つくので注意しましょう。

デンタルフロスの使い方4

●その4
歯ぐきの中に少しフロスが隠れるくらいまで、ゆっくり入れ、優しくしごきます。もちろん、位置を変えて反対側も同じように行います。

  • 初めて使う場合は、歯医者さんにやり方をじっくり教えてもらいましょう。「今日はフロスの使い方を教わりに来ました」と言えば、教えてくれるはずです。逆に、教えてくれないような歯医者なら、今後お付き合いしない方が賢明かもしれません。
  • フロスは、食べカスをとるのが目的ではありません。ネバネバの歯垢を落とすものです。はさまった物がとれたからと言って、ちゃんと歯の間をフロスでみがかなければ細菌の集団はくっついたままです。
  • 歯の間からはずす時も無理をしてはいけません。とれなければ、どちらかの指に巻きつけたものをほどいて引き抜きましょう。