日本人のほとんどが毎日のように歯をみがいていますが、虫歯はなくなりません。虫歯の原因を考えて、良くなるためのヒントを探してみましょう。
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日本人のほとんどが毎日のように歯をみがいています。しかし虫歯はなくなりません。むしろ世界的に見ても日本人の虫歯本数は多いようです。
もっとしっかり原因を見つめてみると、良くなるためのヒントが必ず見つかります。
虫歯は下にあげた4つの要素が複雑にからみあってできています。
酸に対する抵抗力が一人ひとり違っているため、「虫歯になりやすい人」と「虫歯になりにくい人」がいます。生まれつきの性質は変えられませんが、改善できることもあります。表面のエナメル質は、唾液にふくまれるカルシウムやリン酸などを使って、ほんの少しずつ修復されているのです。
細菌は砂糖を原料として、ネバネバする歯垢(プラーク)を作りだします。歯垢の中に住む虫歯菌は砂糖を分解して、酸を作ります。その酸で歯の表面が溶けたのが虫歯です。
主な原因はストレプト・コッカス・ミュータンスという細菌です。人間の口には、必ずと言ってよいほど住んでいます。しかし、数を減らすことはできるのです。
砂糖が、いつまでも口の中にあると、細菌は酸を作り続け、歯は溶け続けます。また細菌は夜、人間が寝ている時に一番元気になります。
結局、やはり一番大切なのは歯みがきです。しかし、せっかくみがいていても、ちゃんと歯垢(プラーク)が落とせていないのが問題です。