ビタミン剤のより効果的な飲み方や、飲みすぎた時の過剰症、飲み合わせなどについて説明します。
たくさん摂れば摂るほど健康になれる、何となくそんな気がしてくるビタミンですが、摂り過ぎは禁物です。
ビタミンには「水溶性」と「脂溶性」があります。水溶性ビタミンは、体内に入ってから余分なものは数時間で尿などで排泄されてしまいますが、脂溶性ビタミンの場合は使いきれなかった分が体内に蓄積され、過剰症という形でさまざまな障害を起こすことになります。ビタミンAは頭痛や肝機能障害、Dは腎臓障害、Kは肝機能障害などです(ビタミンEだけは過剰症の心配がないといわれています)。
ふつうに食事からビタミンを摂る場合は、過剰症の心配はまずありませんが、ビタミン剤は手軽なだけについ飲み過ぎてしまうこともあり得るので、気をつけましょう。
ビタミン剤は、大きくは医薬品扱いのものと食品扱いのものに分けられます。医薬品のほうは、どういう配合ならビタミン剤として認可されるかの厳しい基準があり、成分・量・用法・効能などの表示が義務付けられています。それに対して、いわゆる健康食品(栄養強化食品)の場合は、成分量などの基準が明確でなく、内容表示もまちまちです。
両者ともパッケージは似ていますが、医薬品のほうには「医薬品」と明示されているので、見ればすぐわかるでしょう。なお、健康食品については、(財)日本健康食品協会の認定マークがついたもの(健康食品業界の自主規制のようなもの)を選ぶのもひとつの目安になるでしょう。